ちょいちょい書くかもしれない日記(内職)
昨日は日中、ちょっと気持ち悪く感じるほど暖かかった。
寒中の暖は、あまり嬉しくない。勘違いして芽吹いた庭木が、次の冷え込みで大ダメージをくらったりするからだ。
たぶん虫の中にも、似たようなことをするそそっかしい子がいるに違いない。
幸いにも夜からは順調に冷え込み、今日は天気予報で言われたほどは暖かくない印象だ。
猫たちがいつもより密度の高い団子を形成しているので、床暖房の目盛りを少しだけ上げた。
いつもは最低レベルの、しかも「ひかえめ」で、他の暖房器具が要らないほど仕事をしてくれる偉い床暖房だが、今の時期は、ときどきその「ひかえめ」を解除する必要が出てくる。
それにしても、猫たちのためには、床暖房を導入しておいてよかったな! と心から思う。
特に、7年も外で生活してきた新入り猫が、のびのびになって床暖を満喫しているのを見るのが、最近ではいちばんの幸せだ。
今日は、午前に某カルチャースクールのオンライン講座に出席し、まことに失礼ながら、高校時代の授業中よろしく内職に励んでしまった。
こういうときほど、作業がはかどる不思議である。
そうはいっても、講演はとてもわかりやすく面白く、提示された資料から、先生がどれほど丁寧に準備してくださってきたかが手に取るようにわかった。
ただ、カルチャースクールなのでそれが当然なのだが、期待していたよりも内容が薄く、ちょうど先日読んだ本に全部書いてあったなあ、という感じだったのだ。
色んなことがらを図でわかりやすく分類してくださったのは、知識の整理に大いに役立った。受講してよかったと思う。
コロナ禍がもたらした数少ないよかったことのひとつが、オンライン講座だ。
勿論、現地で話を聞くほうが圧倒的に得るものは多いが、会場からずいぶん遠い自宅にいて、隙間時間に受講できるというのは、本当に助かる。
これからも残り続けてほしい。
あまりにも疲労感が強いので、夜は秘蔵のステーキ肉を焼くことにした。
私はモスバーガーが大好きなのだが、駅前から撤退して久しいので、ついに通販でモスでもっとも愛するオニオンリングを買ってしまった。
まさに村上春樹言うところの「小確幸」である。
たぶん固いので、斜めに包丁を入れなくてはいけないであろう小さな赤身肉のステーキに、オニオンリングと大量のポテトフライ、そしてケチャップ。
遠い昔、イギリスの片田舎のパブで食べたような素朴な一皿を、心が欲している。
野菜は、菜の花があったので、胡麻和えにしよう。
見栄えは悪くなるけれど、ちょっと柔らかめに茹でた菜の花の胡麻和えは、しみじみと美味しい。
ニシダやの千枚漬けもある。
いずれも、母の大好物だった。
外出OKになったら、うちで母に手料理でも食べさせてあげたいと思うけれど、そうしたら向かいの、既に人手に渡った実家が嫌でも目に入って、母を混乱させてしまうだろう。
施設に帰らせるときも、また心細い思いをさせてしまうだろう。
母が食べたいのではない。母はもう、私の手料理など特に欲していない。
私が、食べさせたいのだ。そうすることで、安心したいだけなのだ。
自己満足のための行動を、「いいこと」だと思いそうになる自分を叱る。
離れて暮らしていても、そこそこしんどい。