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ちょいちょい書くかもしれない日記(凝り)

気を張ることや、柄にもなく集中することがあると、うなじが猛烈に凝る。
小さなマッサージガンで、パワーをいちばん弱にして、うなじから肩甲骨のあたりまで順番に当てていくと、本当にこう……生き返る、という感じがする。
痛みが消えるわけではないけれど、少しは効いているのだろう。
こういう便利なガジェットや湿布がなかった頃、我等の先輩たちはどうやって肩凝りや首凝りをしのいできたのだろう。
書き物をしたら、紫式部も清少納言も西行も肩が凝っただろうな……と思いを馳せたりする。
過去にタイプトリップした医師が、現代医学の知識を武器に、昔の人たちの命を救うというドラマがあったけれど、むしろ今の私は、過去にタイムトリップした理学療法士が、ハンディを負った昔の人たちのQOLをどかどか上げていく小説を、ああいや、どっちかというとマンガ原作を書きたい。
江戸には梅安先生がいるから、もっと古い時代で。
でも実直すぎて、あんまり面白くならないかもなあ。
肩凝りが解消されるって、人生指折りのカタルシスだとは思うけれど、そのくせ限りなく地味なのが可笑しい。
定宿の枕が、いつも肩にフィットしていい感じので、今度、どこの枕か訊いてみたい。
いつも、チェックアウトのときはお互い気ぜわしい感じで、訊ね損なってしまう。

マッサージに行くと、ストレスを発散する手段を何か持った方がいいと、よく言われる。
これは酷使の凝りというより、ストレスの凝りだからと。
プロの手は、なんらかの違いを触れ分けるのだろうか。
発散しなくてはいけないほどのストレスは抱えていないと思うんだけど、と言ったら、それは高ストレスが常態化している人がみんな言うことだと叱られた。
なるほど……。なくはない、かもなあ。
さし当たっては、イチゴでも買いますか!

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椹野道流
こんなご時世なのでお気遣いなく、気楽に楽しんでいってください。でも、もしいただけてしまった場合は、猫と私のおやつが増えます。