ドント・ウォーリー・ダーリン　(ネタバレ注意)

観ました。(Netflix配信)

いやーー!面白かったです。というか私の好み、あくまでも。
「ミッド・サマー」のフローレンス・ビューちゃん主演と言うのもお気に入り。またハリー・スタイルズ氏の演技初めて拝見できましたし。

なにしろ「ステップ・フォード・ワイフ」(以前noteに書きました)を彷彿とさせるSFもの。　うまく出来すぎた理想郷に暮らす主人公が、　なんか変だな、と言う抱いてはならない疑問が生じたことで物語は展開します。私は「アイランド」(ユアン・マクレガー主演)がとても好きなのですが、少し似た印象を持ちました。「トゥルーマン・ショー」にも通じるものがある気がします。それは現実なのか幻覚なのか。今をときめく、あの<仮想空間>なのでしょうか。想像を超えるテクノロジーの進歩により、生身の人の記憶を操ったり、全ての食べ物を人工的に作り出したり。何十年か前なら信じられないことも、すこぶるリアルな話ですよね。

ある一定の層やグループの人たちが、その他の人々を監視、コントロールする社会。それも、今ではよく聞くことです。だからこそ、<真実>はなんなのか、を冷静に知るための広い情報網が大切なのでしょう。

時代の先をいく近未来を描いたものでありながら、封建的な男女差をストーリーの隅に散りばめているのもユニーク。男性がバリバリ働き、女性は疑問や意見を持つことを良しとされずにひたすら家庭を守る、と言う描き方です。　

あまり期待をしないで観始めましたが、大満足の作品となりました。機会があればぜひ!!