チェンジリングとバベル
相変わらずのおこもり生活。最近は二つの作品を観ました。
チェンジリング
はアンジー主演。シングルマザーが大切な一人息子を誘拐されてしまうという少し重たい話。結末はもちろん書きませんが、想うことを。
誘拐って最近あまり公のニュースでは聞かなくなりましたよね。この話はチャップリンの時代が背景なのでかなり古いです。ですから、現代であれば、もっともっと解決できるはずだと思うのです。
まずSNS。うまくシェアされたら全世界に拡散することができますから、犯人が誘拐した子供を連れて逃げ回るのは至難の技。また、DNA鑑定なども普通に有りますから、別人が息子として戻ってくるなんて無いですよね。
この2点も有り、私は時代背景が前提にある作品だと思いました。
バベル
これはブラピや菊池凛子さん、役所広司さんなども出演されている作品。
こちらは、作者や監督のメッセージが果たして何なのか、測りかねる話では有りましたが、不条理がテーマなのかと思ったりします。
ハッピーでもないし、大悲劇でも無いけれど、何か悲しい気持ちになる作品でした。
地球のあちこちで様々な人が巻き込まれる事件が、不思議な繋がりを見せる、という話。バベルというと、バベルの塔。人々が諍いを起こすうちに、互いの心が通わなくなり、言葉も通じなくなっていくという話でしたよね。
人々の無意識なエゴが重なり合い、下手すると悲劇を招くよ、というのがもしかしたらメッセージなのでしょうか。