BTSは宝石箱

彼らの魅力を日々探るのが、私の自由時間のメインとなっています。

実力。まずはそれなのでしょう。もともとジャニーズ好きの私ですが、パッケージがキラキラ、美しくクールであっても蓋を開けたら、入っているストーンの大きさや輝きは個々に少し差がある気がします。その点BTSは皆、歌唱力、ダンステクニックがハイレベル。まさにキラキラ輝く宝石がしっかり、箱に詰まっているような印象。また想像を絶する過酷なトレーニングをしていることがインタビューなどでもわかります。リリースしていない期間も、「毎日毎日本当に忙しい」とも話しています。その日々のトレーニングが、そのクオリティを作り上げているのだと思います。

宗教観の違いもあると思います。これは昔から思っていたこと。アジアの中でもとても真摯で真面目な国民である日本人ですが、性的な話となると、恥を知らぬ、突然壁を取り払うかのような文化が多いですよね。かたや中国や韓国は、あまり表面にはそれが見えません。韓国は特にクリスチャンが多いので、倫理的にどうか、という観点もあるのではないでしょうか。簡単にいうと彼らは、上品(表面的だとしても)。日本のアイドルはよくお酒の席などでの不祥事がありますよね。

仲の良さもまた、アイドルグループには必要だと私は思います。最近ですと、我が国の国民的アイドルが解散したのは記憶に新しいですよね。もともとは仲良く団結していたはずの彼らは考え方が徐々に変わり、フェードアウトしていく様は見ていて心が痛むエンディングでした。

それでいうと「嵐」は少しBTSに近いのかなと思います。ファンは、素の姿でわちゃわちゃ感を醸し出す様子を楽しく見ています。仲良くなければその空気感は出せません。

今回の「Permission to dance」について。リアクション動画をたくさん見ていますと、まず歌声に対する高評価が世界規模で高いです。ジミン氏のそれは、欧米の方々からするとどこかマイケルジャクソンを思い出させるようです。楽曲の凄さは、そこまでに至る壮大なプロジェクトとハイスペックな制作チーム、そして綿密なリサーチが化学反応を起こし、とてつもない作品が生まれていることがわかります。

楽曲自体は耳馴染みの良いシンプルなものですがどこか、胸を打つのです。インスタなどでも少し触れましたが、和音進行はすこぶるシンプルで単純。下降型の順次進行など、ポップスではあまり耳にしないラインが、かえってキャッチーであり耳に残るのだと思います。

彼らの人間性。これは私が個人的にファンなこともあるので、好意的に見てしまう部分もありますが。彼らは間違いなく富と名声を手に入れました。人格というのはその人を取り巻く環境が作り出す、と私は思っています。ほら、お金持ちは怒らない、喧嘩をしない、などと言いますよね。また名声を持ったことで、ボランティアや寄付など、施すことを彼らはしています。ですからそういったポジションに立った彼らは、怒りや不満はなく、人々の悲しみに寄り添うことができる。また努力で勝ち取ったトップアイドルという仕事に満足しつつ研鑽している。そう思います。

ただ一つ、最近の彼らを見ていると、体力の消耗、そして将来への漠然とした不安を少し抱えているのでは、と疲れた様子から想像しています。ファンからすると心配ですよね。

ともあれ、ここからしばらくは新しくリリースされた新曲で、夏を満喫する人たちが増えるでしょう。

私は母親目線で、彼らを応援したいと思います。