【歴史小説】全宇宙から国際戦争が無くなった日。【実録】

令和5年2023年11月29日水曜日に、全宇宙から国際戦争が無くなりました。この日を、恒久平和の日と言います。


この全宇宙的な偉業は、1人の日本の国民である、竹本倫紀(たけもとみちのり)によって成し遂げられました。


竹本倫紀は、平和主義は一国だけのときのみ成り立つとして、日本にとっての外国は1つも無いことが日本にとって正当であると宣言しました。竹本倫紀のこの宣言によって、全ての日本にとっての外国が消滅して滅亡しました。そして、全宇宙に、日本一国だけが存立している状態になったのです。


全ての日本にとっての外国が消滅して滅亡したことにより、日本にとっての外国が1つも無くなり、国家間の武力抗争が絶対に起きなくなったので、この日、恒久平和の日に、全宇宙から国際戦争が無くなったのです。


なぜ、竹本倫紀は、全ての日本にとっての外国を消滅させて滅亡させたのでしょうか?そこには、竹本倫紀なりの事情があったのです。


竹本倫紀は、厳しい競争社会の中で勝ち続け生き残るための努力をしていました。竹本倫紀は、まず、自分の才能を知ることから始めました。エニアグラムという性格分析で、タイプ5研究者だと分かりました。タイプ5研究者は、知識を最高の財産だと考えていて、物事を知ることが楽しくて好きで、物事を観察することが好きで、物事を考えることが好きで、物事を分析することも好きで、物事を理解することも好きで、物事を洞察することも好きで、理論を構築することも好きで、構築した理論を他人に分かり易く説明することも好きです。こうしたタイプ5研究者の特性から、タイプ5研究者には、競争優位構築能力があることが分かり、竹本倫紀にも競争優位構築能力があることが分かりました。


そして、竹本倫紀は、勝利至上主義者です。そのため、竹本倫紀の競争相手は、竹本倫紀が生きていると、自分たちが負けてしまうことになるため、竹本倫紀の競争相手が、自分たちが勝つためには、竹本倫紀を暗殺するしか方法がない、というところまで追い詰められていました。竹本倫紀は、このことを洞察したので、自分が競争相手から暗殺されることを免れるためにはどうすれば良いかを考えました。


竹本倫紀は、全宇宙の全知的生命体が平和に楽しく幸せに生活すると良いと考えていたので、競争相手から殺られる前に競争相手を殺る、という道は選びませんでした。


そうではなくて、竹本倫紀は、全宇宙の全知的生命体が竹本倫紀の味方であり仲間である状態を作り、竹本倫紀に敵が1人もいない状態を作ることによって、競争相手から暗殺されることを免れることを考えたのです。要するに、竹本倫紀にとって、競争相手はいないのです。


しかし、竹本倫紀の前に、大きな障壁が立ちはだかりました。その障壁とは、主権国家体制でした。主権国家体制では、全宇宙に国家が2つ以上あり、各国が自主的に自国の国土と国民を支配していました。そして、各国は、各々自国の国益を最優先に追求するため、国家間の利益相反が生じて、利益相反する相手国とは敵対的関係になることがありました。


このような事情があったため、竹本倫紀が、全宇宙の全知的生命体を竹本倫紀の味方であり仲間である状態にしようとしても、それは叶わず、最大でも日本の天皇陛下と上皇陛下と皇族と日本の国民を味方につけて仲間になることが限界であり、日本にとっての外国の国民や無国籍者は敵対者という位置づけになってしまっていたのです。


竹本倫紀が、全宇宙の全知的生命体を味方につけて仲間になるためには、主権国家体制を廃止して、全宇宙が単一の国家によって統治されていることが必要でした。


そして、竹本倫紀は日本の国民ですから、その全宇宙を統治する単一の国家とは、日本である必要がありました。この理由は、日本という国家の存続という日本にとって最高の国益を実現するためには、全宇宙を統治する単一の国家が、日本にとっての外国の内の1つではいけないからです。


竹本倫紀は、愛国者でもあります。竹本倫紀は、日本を愛しています。竹本倫紀が、日本のどこが一番卓越しているかを説明すると、日本が、戦争放棄の平和主義国であり、日本が国際戦争をしないため、そして、徴兵制が無いため、日本国内で生活している限り、戦争に巻き込まれて死ぬ危険が無いということで、日本政府は、日本の国民の基本的人権の1つの生存権を確実に保障している点が、最も優れている点だと竹本倫紀は考えています。


竹本倫紀の考えでは、人生で最も大切な物は、自分の生命です。その次に大切な物はお金です。私たちが、泣いたり笑ったりしながら生活できるのは、生命があるからです。いくらお金をたくさん持っていても、死んでしまったら、そのお金は基本的には遣えません。財団などに財産を寄付して運用を任せるのであれば、自分の死後もお金は生かして遣えますが。


日本で生活していれば、生命の保障がある、というのが、日本が世界一優れた国家である証と言えます。その証拠に、日本以外の国家は、個別的自衛権及び集団的自衛権を行使できるので、ひとたび他国から侵略されたら自衛戦争を行うし、自衛戦争を行う上で徴兵制も活用されるので、日本以外の国家の国民は、いつ戦地で戦死するか分からない、非常に不安定で危険な状態にいたわけです。


竹本倫紀は、日本で生活すれば生命の保障があるが、日本以外の国家で生活すると生命の保障が無いことを熟知していたため、竹本倫紀は、日本での生活を続けていたのです。


そして、竹本倫紀は、竹本倫紀が必要に迫られて、全宇宙の全知的生命体の味方となり仲間となることを目指したとき、主権国家体制が障壁となったわけです。


以前から、竹本倫紀は、全宇宙に日本一国だけが存立している状態が望ましいと考えていて、日本による全ての日本にとっての外国の併合についても、考えていました。日本にとっての外国の方から、日本に併合してくださいと頼みに来ることを想定しましたが、これは実現しませんでした。


そこで、竹本倫紀は、強硬策に出ました。全宇宙に、国家は、日本一国だけが存立していて、日本にとっての外国は1つも無いことを宣言することにより、全ての日本にとっての外国を消滅させて滅亡させたのです。


竹本倫紀の手腕の優れていたところは、平和的手段に限定して力を行使したことです。竹本倫紀の宣言によって、1人の死者も出ませんでした。竹本倫紀は、全ての日本にとっての外国を消滅させて滅亡させたのですが、人的被害は1人も出しませんでした。


人的被害は出なかったものの、現行の日本法の下では、困った事態が起きました。無国籍者問題です。全ての日本にとっての外国が消滅して滅亡したので、元外国人は、全員、日本国内の無国籍者という法的地位にあることとなりました。日本国内の無国籍者には、基本的人権の保障が無いため、元外国人は非常に不利な立場に立たされることとなったのです。


しかし、竹本倫紀は、この問題も解決しました。今、全宇宙に、国家は、恒久的に、唯一、日本国憲法を憲法とする日本だけが存立していて、今後ずっと、日本だけが存立しているので、国籍という概念が通用しないため、日本国民たる要件を規定していた国籍法が無効となり、天皇陛下と上皇陛下と皇族を除く全宇宙の全知的生命体は日本の国民であると認識することが正しいこととなったのです。日本国内には、天皇陛下と上皇陛下と皇族と日本の国民だけが存在していて、無国籍者を含む外国人は1人もいないです。竹本倫紀のこの機転によって、地球上だけでも約82億人の基本的人権の保障が可能となったのです。

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