
無意識の自覚と統合の流れ
新年あけましておめでとうございます。
昨年の12月頃から、毎晩いろんな夢を見るようになっている。
これまでは、月に2~3回ほどだったので、連日、眠りから目覚めた後も夢のエネルギーの余韻を感じながら「夢を見た」というはっきりとした実感が続くのは初めてかもしれない。
これまでは、夢をたくさんみた時は、深い睡眠がとれていない感じがして、夢を見ること自体をネガティブにとらえていた。
しかしここ最近は、夢は、無意識に滞っていた自覚されていなかったエネルギーの沸き立ち、泡立ちのような感じがして、むしろどんどん夢よ出てらっしゃいという心持ちでいる。
見る夢はサラリーマン時代の、しかし実際の記憶ではなく、架空の会社で勤めていて、納期に追われたり、何かをしなければいけない状況でそれがうまくいっていない、というネガティブな感じの夢が多い。それで起きてから夢で良かったと安堵するという。
また、その夢に現れてくる場所も、知っているような、未知のようなあいまいな設定で、実際過去に過ごした場所ではない場合が多く、感覚的には、カオス感と不気味な感じが強めである。
まあ、確かに会社勤めの約30年間、特に20代から30代にかけては、けっこうハードに働き続けていて心理的なストレスも高かったので、そのころに無意識に踏み固めて抑圧していたエネルギーが今になって湧きたっているような感じもする。
昨年あたりから自分自身の再確認というのか、自己認識というのか、これまで知ったつもりでいる自分(自我)というものを再度見つめて、あらためて認識したいという欲求が強くなっていて、それで過去に読んだクリシュナムルティの著書を買い直して再読したり、最近ではゲシュタルト療法という目からうろこの心理ワーク技法の存在を知ったりと、自己認識の大きな流れが押し寄せているので、この連日の夢見もきっとその流れの中で起きているものなんだろうと思う。
いままで無意識だったもの、無自覚だったものが顕在意識に浮上してくるという意味では、私個人というよりも、今の世界や社会もまさにそのような大きな流れにあるのかなと感じている。
政治の不祥事、企業の不祥事、著名人の不祥事等、ずっと秘め事として暗躍していたものが、明るみのもとにさらされる流れ。
これは、人類の精神が解放に向かうプロセスとして起きている膿み出しのようなものとも感じる。
特にネガティブなものほど無意識に押しこめられ、それが現実に悪影響を及ぼしているので、この無意識にあったものを表出する膿み出し(とその本質的な理解)が進むと、個人的にも人類的にも大きな変化、つまり既存の古いシステムの崩壊が起きるだろうと感じている。今年はその流れが加速するのでないか。
私個人としては、今年はまさにこの流れのままに、いまここにあるもの、いまここにある問題、いま自身が抱えている心理的な滞り、身体的な滞り、自我のありようにフォーカスし、自身の内面、特に無意識下にあるものを、より深く隅々まで認識したいと強く思っている。