食べること
食べること。
お金があまりないわたしにとって
そう贅沢はできないが
大変重要である。
父は食べることが同じように
好きだった。
おかげで子供の頃は
色々おいしいものを食べてきた。
母が料理上手だったのも
とっても良かった。
父とわたしとは違い
姉と母はあまり食事に対し
おいしいものを食べた〜い
という願望はないようだ。
そんなわけで母を介護するにあたって
好きなものを食べてもらいたいのだが
母にはフルーツぐらいしか
好きと言える食べものがない。
熱中症になってから
母は基本、栄養剤のエンシュアを
飲んでいた。
だが最近は色んなものを
食べれるようになった。
エビグラタン、ハンバーグ、
コロッケ、と、
エンシュア以外に色々食べている。
先日は甘口カレーを盛り沢山食べた。
食べるときに、
施設の利用者様にも母にも
わたしは食べ物のメニューを伝え
目で最初に食べる物を味わってもらう。
そしておいしい匂いもあれば、
かいでもらったりもする。
それは食べるときには
わたしにとってとっても重要なことだ。
ミキサー食でも、これはおでん
などと、説明しながら食べる前に
見てもらう。
そうすると、反応のない人もいるが
食べ物を見せたときの
それぞれのリアクションが、
利用者様も母も違う。
久々のカレーだね、と言い
カレーを見せたときの母の反応は
それはとっても喜ばしかった。
心地良く幸せに生きていくのに
わたしにとっては
食べること、話すこと、笑うこと
などは重要である。
他にも重要なものはいっぱいあるが。
その中でも食べることは手っ取り早い。
食べることが特別好きではない人にも
食べることの素晴らしさを
何かと感じ続けてもらいたい。