カレン族式自宅出産 へその緒の巻
2人目の子を初めて自宅で
家族だけで産もうと決めた時
お世話になっていたカレン族の長老たちに
いろいろ教わりました。
その中でいちばん
あ、これはもしかしたらすごいこと
と思ったのは
「臍の緒は、すぐには切るな」
というものです。
「赤ちゃんがお腹から出て来ても、
まだ胎盤からへその緒を通じて送られる
栄養は終わっていない。
最後の最後に大切なものがある。
胎盤がお腹から出たら、
赤ん坊より少し高いところに
しばらく並べて置いて。
胎盤からの血液が
最後の一滴まで赤ん坊にいくように。
臍の緒を切るのは、
胎盤が脈打つのが
完全に止まってからにしなさい」
それまで読んだどの本にも
そんなことは書いてありませんでした
(そもそも、その選択肢が
妊婦側にはないことがほとんどでしょうし)。
なかったけれど、
なんだか真理のような気がするし、
そうだったらいいな、と思えたので
その通りにしてみました。
タイでは豚の血も
固めてプリンみたいにしたものを食べるし
「ゴールデンカムイ」にも
描かれているように
もともとわたしたちは
生き物の命をいただくときは
全て無駄にせずに
いただいていたのだと思います。
わたしの体の中で作られて
9ヶ月間赤ん坊をを育て
そしてお役目を終えて体から出る胎盤。
けれど元々は
わたしの食べた命たちからできていて
自分ひとりで作ったものではないし、
そもそもこの体自体
神様からの借り物だとも考えると
最後の最後まで大切に
尊厳を持ってお役目を終えてもらいたい
と思いました。
そうやって生んだ場合とそうじゃない場合を
同じ子で比べることができないので
結果どうだったか?とか
科学的根拠も、わたしは知りません。
でも、これだけは言えるのが
満足した、っていうこと。
胎盤の寿命をまっとうさせてあげられたこと
その時自分ができることを
できるだけやったという
満足感でした。
これは数日前にスレッズに投稿したものを
加筆修正しているのですが
投稿してから
思い出したこともありました。
出産前に読んだ本で
確かアフリカだったと思うのですが
外で一人きりで出産をした女性が
へその緒を岩の上に置き、
石で叩いて胎盤から切り離した
という事例を読んだことを思い出しました。
胎盤が出るまで待てば、
もし一人でお産をすることになっても
へその緒を切ることくらいはできます。
その意味でも
理にかなっているいると思いました。
これまで、他人からの批判が怖くて
誰にでもは話せなかったこと、
勇気を出して書いてみたら
投稿を読んでくださった皆さま
助産師さんやその周辺の方々からも
「カレン族の言うとおりです」
など、温かいコメントを
たくさんいただけました。
人目を気にしたり、
20 年以上も前のことで
参考にもならないだろうし、
と出すことを躊躇していましたが、
勇気を出して書いてみたら
その何倍もの勇気をいただけて
本当に書いてみてよかった✨と
感謝しています。