道子カレンモ

体験Artist🌏 やってみたらできたよ✨ 日本語教師→青年海外協力隊でタイ→乳飲み子👶とチェンマイ大学院non-formal education 学科で学ぶ→テレパシーを使うカレン族と暮らす→家族だけで自宅出産3回 信州で一家6人🐐🐂🐓自給自足15年→チェンマイリトリート案内人

道子カレンモ

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最近の記事

風の時代の価値観

 あるブログの執筆者の中に 「一夫多妻の‥」というタイトルの方を お見かけしました。 その方の書かれている内容は まだ拝見していないんだけれど、 わーすごいタイトルだな と驚いた後で、 いや、案外50年とか100年後には、 それもありになっているのかも って思いました。  つい130年前まで 日本でもそれが認められていたとは 信じがたい感じがしますが、 大河ドラマに出てくる帝や殿様(姫も)に 配偶者が複数いるのは、 わたしは割と抵抗なく見ています。 しかも、帝や殿にとっては

    • なぜ今自宅出産のことを書きたいんだろう?

       この一連の自宅出産体験記で わたしは何を伝えたいんだろう? と考えました。 ひとつは お産は自分のものだ ということ。 たとえお医者さんであろうとも 人任せにしないで、「自分ごと」として 考えたり情報を集めて 納得のいくお産をしたらいいんじゃないかな と思うのです。 もうひとつは お産は一人でするんじゃない っていうこと。 9ヶ月間いたお腹の中から 時を決めて 自分で回りながら降りてくる、 その子と息を合わせなくてどうする! って。 産むことは、お腹の子と二人でする

      • カレンの人たちに教えてもらった機織り②

        カレンの村で、機織りができるようになったら 織ってみたい物がありました。 みんなが赤ちゃんや小さい子たちを おんぶするのに使う布。 首が座る前の小さな頃から横抱き抱っこで なんなら走れるくらいの大きさになっても おんぶに使えます。 ただの布なので、サイズが自由自在。 しかも、おんぶで寝てしまったら そっと前に回しておろし、 結び目を解けば寝かせることもできます。 柄は、赤と白で作るもののようで わたしは白地に赤いしまに決めました。 まずは経糸(たていと)を張っていきます

        • 頑張らない自宅出産

           その日のヨガは 「頑張らない」がテーマでした。 無理にグイグイ頑張ると、 筋肉が硬くなって かえって柔軟性が失われるのだそうです。  そういえば、出産の時も。 4人の子のうち3人を自宅で 家族だけで出産したのだけれど、 お産に際して 一番気をつけていたことは これらだったかもしれません。 体の力を抜いて柔らかくなること。 重力に任せて降りてくる、 出てくるタイミングを待つこと。 陣痛の時、不安や緊張で体が強張ると 本来開くはずのところも じゅうぶんには開かないし、 陣

          カレンの人たちに教えてもらった機織り

          カレン族の村に一家3人で 暮らすようになったばかりの頃のことです。 是非ともやってみたかったことの一つが 機織りでした。 そしてとうとう、 教えてもらえる時が来ました。 じゃそこに座って、とおばさんは ひとり黙々と織ってゆきます。 30分経過 座って見ているだけなので だんだん眠くなってきた頃 おばさんは、やおら いざり機の、腰に当てている ベルトみたいなのから抜け出し わたしに代わってそこへ座るよう言いました。 さあどうぞ、と言われても どれからどう動かしていいもの

          カレンの人たちに教えてもらった機織り

          風の時代の離婚と結婚

          トイレの中というのは 無防備になっていて 文字通り余計なものを纏っていないので 意外と閃きをキャッチしたり 潜在意識にアクセスしやすいのだと 聞いたことがあります。 わたしが離婚を決意した、 そこまで一気にではないのですが ふと気づいて、 それまでとは違う世界に 移ったのもトイレの中ででした。 女性の権利を守る団体のポスター。 それを見ていたら、ふと 「そうだ、今の自分って 全然自分らしくないじゃん」 と思ったのです。 自分らしいって何だ? というところでしょうが、 その

          風の時代の離婚と結婚

          カミングアウト合戦

          子どもたちに救われた話 離婚した時の約束で 子どもたちにはすぐには言わない ことになりました。 詳しいことはここには書けないのだけれど 4人のうち、当時小学生だった2人には 家庭の事情で別々に住んでいる(当初は そうだった)というところまでしか 知らせていなかったし、 それをそのまま理解してくれていたようでした。 子どもたちには、 離婚して母とだけ暮らすようになっても 父があなたたちの父であることには 何も変わりはないんだよ、 ということはわかってもらいたかった。 いつで

          カミングアウト合戦

          自宅出産 言えなかったこと

          いろんな価値観  2人目の子はタイで 3人目と4人目は日本で 自宅で家族だけで出産をしました。 それが、自分にとっての 一番自然な形だと思えたからです。 当初は,それが自然なことであり、 誇らしくもあったので 臆せず人に話していました。 そのうちに、 自分の想定外の反応があまりに多く 滅多な場所では話さない方がいいこと なんだ、と感じるようになって 様子見するようになり 自分の中の奥の方へと しまいこみました。 言えなくなった自宅出産  離婚してから得た職は、 役場

          自宅出産 言えなかったこと

          カレン族式自宅出産 法務局の訪問 へその緒はストーブに…

          自宅出産をすると法務局の訪問がある  助産師さんの立ち会いもなしに 自宅で家族だけで出産をすると, 法務局からの訪問があります。 赤ちゃんの出生を証明する 家族以外の第三者が 必要だということですね。 本当に子どもが生まれているのか? 本当ににこの家の子なのか? わたしたちにとっては何の疑問も 挟む余地がないことで、 自分の子を家で産んだだけで なぜそんな大袈裟なことになるの? と、最初は少し馬鹿馬鹿しく感じました。 でも、悪用されることを考えたら そのくらいは当然

          カレン族式自宅出産 法務局の訪問 へその緒はストーブに…

          カレン族式自宅出産 へその緒の巻

           2人目の子を初めて自宅で 家族だけで産もうと決めた時 お世話になっていたカレン族の長老たちに いろいろ教わりました。 その中でいちばん あ、これはもしかしたらすごいこと と思ったのは 「臍の緒は、すぐには切るな」 というものです。 「赤ちゃんがお腹から出て来ても、 まだ胎盤からへその緒を通じて送られる 栄養は終わっていない。 最後の最後に大切なものがある。 胎盤がお腹から出たら、 赤ん坊より少し高いところに しばらく並べて置いて。 胎盤からの血液が 最後の一滴まで赤ん

          カレン族式自宅出産 へその緒の巻

          五感を信じる 薪ストーブで焼く誕生日ケーキ

          アウトドアにはほとんど縁がなくて キャンプもしたことがなかったのだけど どういうわけか 毎日がアウトドアみたいな暮らしを 何年もしちゃっていました。 カレン族の村に住んでいた時は 朝晩のご飯作りは囲炉裏に火を起こして 鍋でご飯を炊くところから始まります。 着火剤も紙もないので、 たいまつをナタで細かく削って まずはそれに。その後もう少し大きい枝、 もっと堅くて火が長持ちする薪へと 燃え移ってもらいます。 ご飯が炊けたら、火と薪の様子を見て 一番もったいなくないように チャチ

          五感を信じる 薪ストーブで焼く誕生日ケーキ

          フードコートを侮るな!

           牛丼が食べたければ牛丼屋へ ラーメンを食べるならラーメン屋へ ラーメン屋に牛丼は(たいていは)ない。 日本に住んでいる人なら当たり前に知っている。 寿司屋にたこ焼きも、たぶんない。 同様に、タイでも クィッティアオ(米の麺類)は クィッティアオ屋で お粥はお粥屋でしか食べられない。 カオパット(焼き飯)はカオパット屋、 というか炒め物屋で。 そこにはパッタイ(炒め麺)は あるかもしれないが、汁の麺類はない。 でもそんなことは最初は知らなかったし 今の自分には当たり前に

          フードコートを侮るな!

          チェンマイ案内します!「枠を拡げたい人」だから

           枠を拡げたい。 自分を取り巻く世界とか常識とか 当たり前とかの、 枠。 それが自分のやりたいことなんだと思う。 まずは自分に対して。 自分のことも自分以外のことも いろんなことを知りたいし 知らなかった世界を見たい。 当たり前が当たり前じゃなかったことを  たくさん感じたい。 その上で、 ご縁のあったどなたかの分も 拡がるお手伝いができたらいいなと思う。 チェンマイへのリトリートを ライフワークにしたいと思っているのも セッションをしているのも 文を書くのも 突き詰める

          チェンマイ案内します!「枠を拡げたい人」だから

          臍の緒は竹のナイフで

          自宅出産も三回目。 出産自体は四回目の時のことだ。 毎回都度都度の不安はあるものの 準備は少しずつ整ってきていた。 例えば、臍の緒の処理。 今回も、臍の緒を切るのには ナイフを作った。 初めて自宅出産をした長男(第二子)の時は、 カレン族のおじさんから お手製のナイフを プレゼントしてもらった。 第三子の次男からは 日本で生まれているので 夫のお手製だ。 竹は殺菌力が高く 細かい繊維でできているので 繊維に沿ってナイフを作ると ステーキを切るナイフのように 刃先が細

          臍の緒は竹のナイフで

          いちごポッキーから自宅出産へ

           4人の子のうち3人を 自宅で産んでいるのだが 最初からそんなことするつもり だったわけじゃなかった。 タイの大学院生だった時の1人目出産。 出産の「し」の時もわからないから まずは日本の妊婦さんが読む本を 何冊も買って行って読んだ。 一通り流れがわかって 何の話かわからようになってから 今度はタイ語の出産本で単語を覚えた。 胎盤とか陣痛とか会陰切開とか。 出てくる時は相当痛いらしいから、 赤ちゃんがお腹にいる間は 体重をあまり増やさずに 甘いものを食べるのも控えておこう

          いちごポッキーから自宅出産へ

          拝啓すいか様

           まだ終わったとは言いたくないけれど、 もうさよならの日が 見えてしまった。 この夏はよく すいかを食べた。 ほとんど一人暮らしだったおかげだ。 ここ数年は、 すいかの食べ方が わからなくなっていた。 子どもたちが小さかった頃は みんなで縁側で、庭で、河原で、 一緒にすいかを食べるのも 夏の醍醐味のひとつだった。 けれど中学生高校生になってくると、 日中は誰かしら(もしくはみんな) 家にいない。 みんな揃うのは夜遅くだったりする。 できればすいかは みんなで一緒に食