鎖骨呼吸 癒しエネルギーにつながる呼吸
冬になるとベッドルームから少しだけ朝陽が見えるようになる。そうそう、この家に引っ越してきて、しまったーっと思ったのは、朝陽が日常的に見れなくなったことだった・・と思い出す。
前借りていた家からは、朝陽が目の前に広がっていて、とっても心地よかったから・・。日常で見えていたものが見えなくなると寂しいもの。でも時々見えるとまたそのありがたみを感じる。(光と闇の関係みたいなもの!)暗くて長い冬の小さな楽しみ。
夏の間は夜明けが早いということもあるけれど、木々に葉っぱが生い茂っているので視界が遮られるため、ほぼ朝やけを見れない。でも冬のこの時期、葉を落とした木の奥に見えるこの感じがとても好き。ついでに言えばイギリスの冬の朝は暗いので、この風景も朝7時半くらい。娘が電車で学校に通っていた時は、真っ暗な中で家を出発するけれど、海が背景の日の出で始まる日々だったことが1番のお気に入りだった。(個人的に真っ暗の中で出勤とか登校とか、人間生活らしくない・・と思ってしまうけど)
こういう風景をじーんと味わって、内側でシャキっとエネルギーが整うのを感じる時、私たちは自然に「鎖骨呼吸」を使っている。
ヨーガの完全呼吸は、下から腹式呼吸(横隔膜呼吸)、胸式呼吸、鎖骨呼吸という大きく分けて3セクションのそれぞれ異なる筋肉を使う。
腹式呼吸は肉体のエネルギーのための呼吸。火の呼吸と呼ばれる、バストリカなども、肉体を養うためのもの。(アーユルヴェーダ的にはDigestive fire と呼ぶのだけれど、これは食べ物は肉体が消化することで、肉体の一部になるという意味を含んでいる。)当然、この呼吸は細胞レベルでの回復にはとても大切になる。
そして、しっかりと地に足をつけるためにも、丹田とも言われる下腹部、英語ですら知ってる人はHARA(肚・腹)とも呼ぶ下腹部が、どーんと落ち着いて、ブレないことはとても大切。母なる大地のエネルギー。肝っ玉母さんエネルギーという印象が伝わりやすいと思う。
チャクラ的には下2つ。ムラダーラ(ルートチャクラ)から、スワディシュタン(セイクラル)チャクラ。安心と心地よさを司る場所。
腹式呼吸は命の呼吸、動物的サバイバルの太い呼吸とも言えると思う。
では胸式呼吸はというと、マニプラ(ソーラープレクサス)からアナハタ(ハート)へのひろがり。人との関わりの中で、感情を豊かに体験する場所。社会生活そのもの・・・が胸式呼吸。
こどもが活き活きと、きゃっきゃ!と胸を膨らませているイメージ。素直に喜びに満ちて明るくて軽い。だけれど・・イメージしてみるときっと、大人でそんなだと、「無防備」と感じられることも多いと思う。純真無垢なイメージで、人に好かれるタイプではあるとは思うけれど・・いわゆる発展途上国の人々の笑顔は大人もこの雰囲気がある・・・
時には。。。というか、残念ながら一般的に、とても苦しいと感じるのも、このエリア。それもまた人間ゆえ。思いっきり息を吸えなくなる時はハートがボロボロ・・ということもあるし、傷つきたくないから鎧でがっちがち状態ということもある。実際に胸式呼吸を教えても肋骨が固まってて動かない人はとても多い。
残念ながら現代社会では、感情豊かに深呼吸!という要素が欠けてしまいがち。たまには息抜きしよう!という時、この胸式呼吸バリアを外す様な雰囲気だと思う。
一緒にいると落ち着けるという関係は、自分や周りの人を頑なにコントロールすることなく、ありのままの自分でいられる関係でもあるし、そういう相手にはもっと心を開きたくなるもの・・という意味で恋愛を通しても友情を通しても、胸式呼吸に無理がない関係は好ましいというバロメーターになるかもしれない。
また、一緒にいると元気をもらえる!というオーラがある人は、ハートがオープンな人。そのご本人もみんなから元気をもらっていると感じるなら、自然にもっと深い部分と繋がっているということになると思う。(これはヒーリングの基礎の基礎になる)逆に、人と会うとエネルギーを奪われたかのように重くなるという人はハートがオープンでも、深い部分との繋がりが浅い・・
ヴィシュッディ(スロート)、アグニャ(サードアイ)が鎖骨呼吸。
人としてただ生きるだけでなく、どう生きるか。
社会の中でどう自分を活かすかという個性を活かすこと、あるいは敢えて魂の声は無視して自己表現しないことで社会とのバランスを保つこと・・前者の道は胸式呼吸でハートがオープンであることが前提のイメージ。
インドでは第7チャクラについて、話として触れることすらもご法度的だけれど、鎖骨呼吸の際に意識するといいのは、サハースララ(クラウン)から入ってくるシャープでスッとして、ピュアな浄化の波動。BLESSINGを受けている様な、繊細でFINEな呼吸。
頭の上の「星のイメージ」がシンプルで体感しやすいとお薦めしているのだけれど、このイメージがあるかないかはとても大きい。これぞがエースソード的な賢明な意思の使い方なのか!というイメージ。(わかる人にしかわからない表現でごめんなさい)
人に与えられたツールのひとつとして、ソード(意思)があるのだけれど、ソードは、想像力という人間の力を最大限に活かして、現実を創造していくうえでとてもパワフルなツール。それを実感するために、呼吸をいかに使うかが鍵だとは、プラナヤーマを日常に取り入れるまで気づかなかった。
意識した呼吸。どう意識するか?はまるでメニュー選択のようなもの。1日2万回以上の呼吸ということは半日でも1万回のエネルギーを転換するチャンス?がある。
でも多くの人は、呼吸の力に気づかず、代わりに左脳を使っての思考でどうにかしようとするので、かえって現状をややこしく難しくしてしまってる。この状態、タロットで言うとこれ。
呼吸を通せば文字通りに「瞬時で浄化も可能」で、癒しエネルギーを取り込める。
せっかくの生まれ持ってのお宝機能。外に手を伸ばして誰かに対価を払いながら何かを探すよりも、自分の内側に意識を戻してスイッチオンできればいいのにな・・・と思うし、そういう時代を風の時代というのだと思う。
言い換えると魂レベルの栄養は鎖骨呼吸で取り込める!
鎖骨呼吸はヒーリングをしている時の、瞑想をしている時の呼吸。これが上手に使えると色々と応用できるのでとても便利なのです。
ただし、呼吸がかなり浅くなっている人は最大10のエネルギーが入ってくるとしたら、1も入らない・・・ということがあるはず。
体感しやすい腹式呼吸から順番にしっかりと完全呼吸をマスターするつもりで呼吸に意識できると、呼吸を通しての癒しにつなげていけるはず。
ちなみに、本を読んでくださった数名の方が、ずっとヒーリングを学んでみたいと思っていたけれど、仕組みが分かりました!いつのまにかできるようになってます!とフィードバックをくださっています。
ダイレクトには伝えていませんので、読まれた方の中には、どこにそんなことが??と思われる方もいらっしゃると思いますが・・・私としては、行間をちゃんと読んでくださる方がいることがとっても嬉しい。
・・といいながら、自分ですでに、あれ?本のタイトルは何にしたんだったけ?と忘れていた・・のでたまには宣伝も兼ねて。笑
単純に波動を上げてクリアな状態を保ちたい方、ヨーガの呼吸法に興味がある方や、ヒーリングワークに興味がある方はぜひ、読んでみて感想や質問をいただけると嬉しいです。特に質問をいただけると、私の学びにもつながるので大歓迎です。