【レシピ】詰め物なしのローストチキンとヨーグルトオニオンソース
クリスマスといえばローストチキン
骨つきのモモ肉にガブリとかぶりつくのもいいですが、丸鶏がドン!とテーブルに置かれると食卓の盛り上がりは何倍にも。みんなの高揚感や笑顔は、まさに作り甲斐そのもの。
でも丸鶏で焼くのはそれなりに手間と時間がかかる。
中に詰め物をする、とか、一晩冷蔵庫で漬ける、とか、忙しい時期にそれはちょっと、、と敬遠する方も多いはず。
そもそもこの時期(時期に限らずとも)は冷蔵庫の中身が増えるので、丸鶏入れるスペースなんてない!という家庭も多いと思います。
我が家もここ数年は毎年丸鶏を焼いているのですが、仕事柄冷蔵庫のスペースが広いので丸鶏をブライン液(塩砂糖水)につけて一晩寝かしていました。そうするとお肉がしっとりするというメリットはあるものの、やはり手間(と冷蔵庫のスペース)はかかります。
買ってきてそのまま冷蔵庫に入れることなく焼いたら、果たして美味しく作ることはできないのか、、、
と思い、買ってきて最短時間で作れるレシピを考えました。
できるだけ簡単に短時間で美味しく作る方法
結果からいうと、もう、全然問題ないです。
むしろ美味しいです。うちも次からこの方法でいいなと思いました。
こんな感じで焼けます。
では、まずは材料から。
作り方を簡潔に書くとこうなります。
トータルで2時間半くらい。多めにみて買ってきた3時間後には食べれます。
作り方
詰め物もしないし、ブライン液に漬けることもないので、作り方はとてもシンプル。簡単です。オーブンさえあればできてしまう。
(中にスパイスを塗りこむのは理由があるので、それはまた後ほど)
作り方を時系列で
まずは丸鶏を買ってきます。内臓を取り出すのは大変なのでお店でやってもらうのがいいです。
外側もお腹の中も洗って、ペーパータオルでしっかり水気を拭き取ります。
丸鶏の重量の0.7%の塩を用意します。
今回の場合は、鶏肉が1900gなので塩は13g。
外側とお腹の中全体に満遍なくすり込み、そのまま常温に置きます。ラップはしません。
表面を乾かすことでパリッと焼けるし、たった1時間では水分が抜けてパサパサに、ということもありません。
もし半日や一晩置くときは、最後の1時間だけ冷蔵庫から出してラップをはずしておけばOK。
置いている1時間の間に、添えるジャガイモを用意します。
水分をしっかり取ることが大事なのでペーパータオルでふき取るようにしても。
しっかり味がつくように塩とオリーブオイルを絡めて、並べておきます。
タイムやローズマリーなどのハーブを置くのもオススメです。
私はホウロウのバットを使います。テーブルにそのまま出しても絵になるためです。オーブンも対応しているので、一つあると便利です。
真ん中のスペースを開けているのは鶏肉を置くから。ジャガイモをたっぷり食べたい場合は、全て埋めてしまっても構いません。
実はジャガイモを下に敷くのは、肉汁がジャガイモにかかって美味しくなる、という理由だけではありません。
天板やホウロウにお肉がべたっとついてしまうより、ジャガイモの隙間の空気の通り道があることで熱が全体に伝わりやすくなります。
そろそろ置いて1時間かなぁと思ったらオーブンを予熱します。
でもその前に、オーブンを使い始めると、オーブンレンジの場合はレンジが使えないので、耐熱の器にバターを入れてレンジにかけて溶かしておきます。そうすると後が楽。
予熱に10分くらいかかるので、その間にお腹の中に塗るスパイスペーストを用意します。
しっかり混ぜて指でお腹の中にすり込みます。
これにも理由が。
ふわっとスパイスが香ってくれるのが一つ。
でもお腹の中なので正直お肉全体の味にはそこまで影響しません。(なのでお子様がいる家庭も大丈夫。)
これは実は、残った鶏ガラでスープを楽しむ時に効果を発揮します。。
量は適当なのでこの本数に限りません。
ハーブをお腹に入れることで、全体にふわっといい香りがつきます。
ネットに色々縛り方出ています。とりあえず、足が2本まとまって、少し上に上がればどんな結び方でもOK。
私も適当に縛りました。
足を少し上げるのはモモの下側にも熱が入りやすいようにするためです。
鶏肉全体に溶かしバターを塗ります。オーブンを使う前にレンジで溶かすのを忘れていたら湯煎などで溶かします。
鶏肉をジャガイモの上か真ん中に置きます。
途中で1〜2回肉から出た脂をスプーンなどで上からかけるとよりこんがり焼けます。が、面倒だったら省いても。
途中で開けてみて、足が焦げそうだったらアルミホイルをかぶてください。
焼いている間にソースを作ります。
ボウルの上に大きめのざるを置き、ペーパータオルを敷いてヨーグルトをのせる方法が簡単です。
紫玉ねぎがなければ普通の玉ねぎでもOK。
粗くするのはサクサクした食感と噛んだ時のピリッとした辛味、玉ねぎの存在感を残すためです。
塩をまぶすのは、玉ねぎから水分を抜くため。
ここで水分を抜かないと、ソースにした後に玉ねぎから水分が出てしまいシャバシャバになってしまいます。
ここで休ませることで、中までじんわり火が通ります。
ジャガイモの上にタイムやローズマリーを散らすと見た目が綺麗です。
塩加減は水切り具合にもよったりするので味見しながら。
ソースなのでしっかり味がある方が美味しいです。
完成!!!
モモの付け根にナイフを入れると肉汁が〜〜〜
この絵面、たまりません。
ブライン液に漬けたほうがもちろんしっとりはしますが、モモ肉は脂が多いので全く気になりません。
手羽先もこんがり。
にんにくも薄皮の中はとろりととろけるくらい柔らかくなっているので、潰してお肉につけながら食べると最高です。
ジャガイモもこんがり。
ブライン液に漬けたり、一晩置かなくてもこんな風にとても美味しそうに焼けます。
ただ、やはりブライン液に漬けた時と比較すると、ムネ肉やささみは、ややサパつきがちなので、それはソースで補えば問題なし!
ソースの意味
このヨーグルトソースのいいところは、水分がたっぷり口の中に入ってくれること。
例えば、レモンソースや醤油ソースのようなサラッとしたソースは、お肉に一度にたくさんの水分は絡みませんし、たくさんつけてしまうと一口の塩分も多くなります。
ですが、ヨーグルトであれば、お肉にたっぷり絡んで、水分もたっぷり、でもしょっぱくない。
これでパサつきは十分補うことができます。
チリパウダーをさらにふっても美味しいです。
このソース、水分の補足という意味合いを超えて、味としても普通にとても美味しいと思います。
ワインも楽しもう
さて、もちろんワインも欠かせません!
今回合わせたのはドイツの辛口リースリング。
キリッとした酸味が心地よくて、合わせて飲むと、ローストチキンにレモンを絞って食べているかのような爽やかな感覚。
でもこれに限らず、泡もロゼも軽めの赤も比較的なんでも結構合うので、好きなワインで合わせるのがいいと思います♩
残った鶏ガラの楽しみ方
最後に、残った鶏ガラの使い方を。
食べ終わった骨はお鍋に入れて水を注ぎ、30分〜1時間煮ます。
ここで中にすりこんだスパイスが本領発揮!
スパイスとニンニクが効いた絶品スープになります。塩と胡椒で味付けするだけで最高。
雑炊もいいし、麺を入れても美味しいです。
ローストチキンの作り方、いかがでしたでしょうか。
ぜひお試しください!