断水3日目 学んだことと今後の備えについて
このところのカルガリー🇨🇦の最高気温は-25℃前後が続きました。おまけに風も冷たく、体感温度は-40℃を超えているとか。この寒さで、ついに水道管が破裂。断水生活3日目を迎えています。今回は、今後のためにもその備忘録です。
トイレ問題
一番最初にどうしよう? と頭をかかえたのがトイレのこと。夫が以前、キャンプ場のような、水が思うように使えないところで「茶色は流せ。黄色はそのまま」という標語が貼ってあった。というのを思い出し、わが家も今回はそれを倣うことに。「茶=大」使用時にのみ水は流し、「黄=小」のときはためておく。しかし! ふたりして頭ではわかっていても体はついていけず。謝って流してしまうという失態を。貴重な一回を無駄にして大後悔しました。習慣ってこわいですね。
2日目を迎えた段階で、タンクは空っぽ。幸い、近くの道路沿いに給水車が何台か待機していたのでそこで4リットルの空き牛乳ボトルを5つほど持っていき満タンに。こちらをトイレに活用することに。これだけあれば、何回か使えるだろう、と思っていたら。。タンクに水を入れてみたところ4リットルのボトル3つがあれよあれよと消えていきました。
え⁉︎ いっつも一回流すだけでこんなに水を使っていたの⁉︎ あらためてその使用量に驚きました。こちらは、一階のトイレの場合。少し前に買い替えた二階のトイレの水の量はこれよりは少ないことが判明。水道管が直ってからも今後は2階のトイレを中心に使ったほうがいい、とひとつ学びになりました。
さらに気を使ったのがトイレットペーパーの量。いつもは気にせず使っていたのを、意識して減らすことに。いかに、これまで無駄にしていたのか。。ここでも思い知らされたのでした。
キッチン問題
続いては食事やキッチンまわりについて。食器は、朝昼兼用にしたりワンプレートにするなど少なく済むようしました。食洗機を使用しているので、汚れたものはそこにためておくことに。それでも2日目が終わるころには食洗機はいっぱいになりました。紙皿なども備蓄しておいたほうがよかったかもしれません。
食事は洗い物を少なくするため、冷凍してあった料理をフル活用。案外、いけるものです。助けられたのは前日にご飯をまとめて炊いて冷凍しておいたこと! さらに、炊き込みご飯を作っておにぎりも作り置きしてあったのです。過去の自分を心底褒めてやりたくなりました。
そのほか冷凍してあった餃子やカレー、前日の残りおかずなどで、洗い物を増やさないよう手の込んだものは作らずに努めます。断水時はもちろんですが、急な外出などの対策にも、ふだんから作り置きはある程度してあると便利だな、と感じたのと、ここにきてあらためてローリングストックについて詳しく知りたくなりました。
洗い物はシンクにためておいて、夜にまとめて洗うように。鍋に湯を沸かして使ったり、食器の汚れを拭きとるのには、霧吹きで水をかけ→キッチンペーパーを活用。また、洗い物に気をつかう木の椀ものなどは使うのをやめるようにしました。
お風呂問題
お風呂も大きな問題のひとつ。とくに、大変だったのが意外にも2歳の娘。いつもは、お風呂→絵本など寝室で遊んだあとに寝る、の工程です。そのため時間になると、「おふろ、おふろ」と自分からいいます。が、断水のためこの日はお風呂はなし。替わりに、温めたタオルで体を拭いて対応することに。が、これがおそらく混乱のきっかけ。なぜ、お風呂に入れないのか理由を話すものの、納得せず。そりゃそうですよね。お昼寝もこの日はしなかったからか大泣きで、いつもは夫が寝かしつけているのに、この日は「おかあさーーーん、ねんねタイム」を連呼。私も寝かしつけに参加しました。お風呂に入らなかったことが、このグズリに少なからず影響したのではないかと思わずにいられません。
私自身は、蒸しタオルとビオレの汗ふきで対応。1日2日はなんとかこれでいけそうです。髪の毛を洗えないのがきつかったので、水のいらないシャンプーなど備えておきたくなりました。
手洗い問題
手洗いができないのにも困りました。トイレ同様、手が勝手に蛇口をまわしていて、あー、水がでないのだった→苦笑、を何度かくり返しました。使ったのは、オムツふきとハンドサニタライザー。必要なときは、ためていた水を少し使うことも。娘がオムツの時期でストックがあったのもよかった点でした。
もう一点、地味に大切だと思ったのが、爪を短くしておくこと。伸びていると汚れが溜まりやすいので直ちにカットして、清潔さを保つようにしました。
学び→今後の備え
今回、助けられたのが部屋の片隅に置いてあった1リットルの水。こういうときのために! とありがたく思ったのも束の間、すぐになくなりした。その後、慌ててスーパーで10リットルのミネラルウォーターを購入。1リットルではまったく足りませんでした。今後は、最低でも10リットルを常備しておこう、ということに。
さらに喉から手が出るほどほしかったのが給水用の大きいバケツ。家にあった4リットルのミルクボトルをフル活用したものの、寒い中での給水には効率も悪く困りました。ホームセンターなどへ、さっそく買いに行くつもりです。
そのほか、前にも記述したウェットティッシュ(今回はオムツふきで代用)や防災用のトイレ、保存のきく食材など。もう一度見直して、ひと通りそろえたいと思います。いままでなくても過ごせていたのは奇跡だったと考え直すいいきっかけでした。
備蓄リスト
•飲料できる水10リットル以上
•給水用の大きなバケツ
•防災用トイレ
•ウェットティッシュ
•水を使わないシャンプー
•洗わないですむ紙皿と紙コップ、カトラリー
•ローリングストックを視野に入れた食材
•ハンドサニタライザー
•使い捨て用の生理用品や下着ライナー
今思いつくのはこのような感じ。
今後、またリストを書き直します。
さて、断水生活も2日をすぎ、3日目に突入。外では、朝早くから工事に励んでいる姿をみることができます。この寒さのなか、本当にありがたいことです。しかし、こうなるとやはりお風呂に入れなかったり、ストレスがたまるのも事実。こういうときは、無理せずホテルを利用するのも手かな、と話しています。さらに、食事にはテイクアウトを利用するなど、息を抜きながら活用できるものはしていく、そんなことも感じている断水生活です。
カルガリーにいれば、この寒さは来年も再来年もやってくるはず。水道管破裂は、きっと身近なこと。サバイバルゲームのように頭をめぐらせたここ数日。いい経験でした。もうこうなっても怖くない! ありふれた言葉ですが、今回のことを今後に生かしていきたいと思います。