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works:「dirty realism」S8号(455×455)
作品の工程を中心に解説していきたいと思います。
取材地は広島県呉市の鉄工所です。
工場のシルエットってかっこ良くて、錆びた感じがなんとも素敵です。
基底材は木製パネルに雲肌麻紙。岩絵具、銀箔、墨、ピグメントを使って描いています。
下塗りをした後前面に銀箔を貼って、一部を残して硫黄で銀を黒く変色させています。
その上にマスキングを貼っていきます。
白い岩絵具で上部を塗り、マスキングを剥がしたところです。
手前のシルエットの中にマスキングをして線を写します。茶色い紙は下図で、作品との間にカーボン紙を挟んで転写します。
下地の黒く変色させた箔の部分を活かし、マスキングを部分的に剥がしながら描き起こしていきます。
空の部分を洗って少し変化を付けました。
銀色を残したままだった左下部分も、硫黄を使って一部変色させました。
道路部分は青い絵具を塗りました。
全体的な雰囲気を整えて、
完成です!