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【IVRy入社エントリ】可能性を広げる対話体験を - 対話型音声AIで挑むインクルーシブな未来

はじめに

こんにちは。2024年10月28日に入社した、社員番号149番の神田 (@michiminstar)です!
社内ではみっちーと呼ばれています (名前競争に勝てなかった笑)。昔から映画や海外ドラマを観るのが好きで、学部では映画理論と制作を専攻していました。

IVRyではプロダクトデザイナーとして、主にAI Dialogue (音声対話×AIの体験設計をしてるチーム) のプロジェクトに参画しています。
この記事では、IVRyにジョインした経緯や入社の決め手、入社して感じたIVRyの魅力について紹介します。


デザイナーとしての歩み

ファーストキャリア〜

大学在学中からUI/UXデザイナーとして活動し、ベンチャー企業を経てスタートアップのデザイナーとしてキャリアを積んできました。

デザイナーとして複数のスタートアップの立ち上げに関わったのち、創業者らの魅力に惹かれて、プログラミング学習プラットフォームを手がけるProgateに社員第一号として入社しました。

当時、創業者の二人は社会経験がまだ未熟な大学生で、起業経験もありませんでした。スタートアップの9割が1年未満で倒産すると言われているなか、不安を抱えながらも「この二人にかけてみたい」という直感を信じ、創業期から4年間、プラットフォームの成長をチームとして支えてきました。

Progateでは、ユーザー数が数百人規模だった頃から数百万人規模に成長するまでの間、プラットフォームのデザインを統括していました。アーリーステージのスタートアップらしく、役割はデザイン領域だけにとどまらず、学習コンテンツの制作、システム実装、海外事業展開など、多岐にわたって携わってきました。

沢山のhard thingsもありましたが、生涯の仲間とも呼べるメンバーに恵まれ、彼らとともに世界100カ国以上で利用される社会的インパクトのあるサービスを生み出せたことは、自分のデザイナー人生の一番の財産となっています (Progate 10周年おめでとう 🎉)。

大学院でのHuman Computer Interactionの研究

詳細は下記の退職エントリに譲りますが、2018年Progateを休職 (後そのまま円満退職)し、修士課程に進学しました (フリーランスエンジニア & デザイナーとしてもこの頃から活動開始)。

修士課程では、主にPositive ComputingやSpeculative Design、Inclusive Designの分野に興味を持ち、デザインとエンジニアリング両方の探求を重ねました。修士研究では「Human-Plant Synchronisation」をテーマに、人と植物とが共生しながら互いのウェルビーイングを高められるインタラクションシステムの研究に取り組みました。

(ちょっとかっこつけちゃうと) なんでこんな研究をしていたかというと、「文明的豊かさから、文化的豊かさを生むデザインに取り組みたい」と思ったからなんですね。 テクノロジーは世の中をとても便利にしてくれたけれど、一方で、テクノロジーによって起こされた革命は、社会の進歩や経済的な豊かさだけでなく、機会格差、社会の断絶などといった二次影響をも引き起こしています。 テクノロジーに携わる人間として、こういった二次影響に少なからず責任があると感じており、なんとかせねば、というフラストレーションを当時強く抱いていたことから、多様な価値観を尊重し包摂できる=文化的豊かさにつながるデザインを模索していました。

ただ、コロナ禍でなかなか研究活動も進まず、研究やり残したなーと思い、そのまま博士課程に進学しました。

IVRyとの出会い

転職のきっかけ

大学院に入ってからは、自分の時間を好きな事に使えるようになり、フルタイムで働いていたときよりも、精神的に充足していました。しかし、コロナ禍の影響で研究室の活動もほぼなくなり、指導教官ともなかなかやり取りができない中、一人モヤモヤと研究を進める日々が続いていました。

話が長くなるので (もう長いか) 割愛しますが、博士課程3年目の途中で、指導教官を変えないといけない状況になり、私自身も研究に意義を見失いつつあったことから、就職活動を始める決意をしました。そんななか、エージェントの方からIVRyを紹介していただき、選考を受けることになりました。

電話に全く興味持てなかったけどそれでも

顔が広いと言われる私ですが、エージェントの方に紹介いただくまでは、IVRyのことは知りませんでした。なので最初は、「電話DXやっている会社かな?」くらいのしか理解しかなく、「電話もDXも興味ないなー」というのが本音でした。

しかし、IVRyについて調べていくうちに、Progate時代に私が組織に対して抱いていた葛藤が次第に解消されるような感覚を覚え、気づけばどんどん興味が膨らんでいました。

「Work is Fun」への共感

Progate時代は、私が大好きなテクノロジーとデザインで、人の可能性を広げることに貢献でき、それをグローバルスケールで取り組めていることに非常にやりがいを感じていました。

一方で、事業の成長を最優先にする場面も増え、「自分がデザインを通じて創りたい組織や社会像」と「組織の持つ成長や収益に対する責任」との間で葛藤が次第に増えていきました。当時の事業フェーズにおいて、経営陣が最大限考えた末の判断であり、組織として必要なものだったことも理解しています。

ただその過程で、働くメンバー一人ひとりのウェルビーイングや働きがいに関する課題も少しずつ感じるようになっていました。理想を追う一方で、チーム全体が十分に「楽しく、意義を感じられる環境」を維持するのは、組織の拡大とともに難しさが増していくのだなと痛感しました。

こういった経緯から、「電話やっぱり興味ないわー。でもこの組織めっちゃ面白い!」と行ったり来たりしながらも、IVRyが掲げる「Work is Fun」というビジョンに強く共感し、カジュアル面談を組ませていただきました。

IVRyのビジョン: We make "Work is Fun" from now
IVRyのビジョン

カジュアル面談〜内定まで

カジュアル面談から内定通知まではなんと6営業日と、尋常じゃないスピードで進みました。他社の選考が1-2ヶ月かかっていたことを考えると、この意思決定のスピードはかなり強く印象に残りました。
最終的にIVRyともう一社で迷いましたが、最もカルチャーマッチを感じたIVRyに入社を決めました。

入社の決め手

今回転職活動で、企業選びの軸として大事にしていたポイントは次の3つです。

  • 多様な価値観を尊重し合える仲間と働けること

  • 人々や社会の可能性を広げるデザインに取り組めること

  • グローバルに活躍できること

多様な価値観を尊重し合える仲間と働けること

IVRyのバリューの一つ Keep on Groovin' - 多様性を受け入れ、協奏を続けよう

これはProgateのときから変わっていない軸で、企業選びの上で最も大切にしている価値観です。
IVRyには、Keep on Groovin’ (多様を受け入れ、協奏し続けよう) というバリューがあり、多様な個性や意見を尊重し合うことで、様々な化学反応が生まれやすいカルチャーが根付いています。個人的に一番好きなバリューです。

選考を通じて様々なメンバーの方とお話しする中で、IVRyでは多様な価値観を尊重しながら、それぞれの強みを活かしてともにプロダクトに向き合う姿勢が根付いていると感じました。こうした仲間とともに「Work is Fun」を体現しながら働けること、そしてその楽しさを社会にも届けていけることに、大きなやりがいを感じています。

人々や社会の選択肢を広げるデザインに取り組めること

私がデザインの道を選んだ理由の一つに、「オルタナティブな視点や価値観を社会に届けたい」というのがあります。10代の頃、映画の道を志していた時期から抱いてきたこの思いは、自身の活動を通じて誰かの世界観を広げることで、新たな人生の選択肢に気づくきっかけを作りたいという願いに基づいています。

最初は電話体験に興味がなかった私ですが、IVRyについて知っていく中で、「電話体験をアップデートすること」と「オルタナティブな視点や価値観を社会に届ける」ことに繋がりを見出すようになりました。

さまざまなコミュニケーション手段が普及している現在でも、電話は依然として重要な役割を果たしています。しかし、従来の電話システムは、音声による通話が前提となっており、そのフォーマットで対応できない多様な特性やニーズをもった方々は電話体験から取り残されてきました

IVRyは、こうした課題を解決し、電話をよりインクルーシブなコミュニケーション手段にする可能性を秘めています。例えば、通話内容の文字起こし機能やテキストから音声を生成する技術により、様々な聴覚特性を持つ方々も音声コミュニケーションへ参加しやすくなります。また、電話で対応できるインタラクション領域の拡張が進むにつれ、視覚に障害がある方が音声を使って、これまで視覚情報に頼っていたサービスにアクセスできる未来も実現できると考えています。

あくまでこれらはまだ私個人の考えではありますが、インクルーシブなプロダクト特性を持つIVRyなら、デザインを通じて人々のコミュニケーションの選択肢を広げ、さらには新たな可能性を創り出せると確信しています。

グローバルに活躍できること

私自身、高校、大学、そして大学院と合わせて7年ほど海外で過ごしていたこともあり、グローバルな視座をもって働くことを大事にしてきました。

IVRyもまた、COOのShinyaさんがグローバルへの挑戦を掲げていたり、プロダクトの多言語対応が進んだり (CEOの奥西さんがTOEIC285点ながら英会話レッスン頑張りだしたり) と、社内での世界進出に向けた機運が高まっています。

私にとっては今回が2度目のグローバル事業への挑戦となります。Progateでは「プログラミング学習」を通じて、文化や言語を超えて人の可能性を広げることに取り組んできましたが、今度はIVRyで「対話型音声AI」を軸に、多様な文化や価値観を持つ人々にとって使いやすい対話体験を実現したいと考えています。

異なる文化や価値観を持つ方々に価値を届けるために、乗り越えなければならない試練は沢山でてくると思いますが、だからこそデザイナーが発揮できる価値も大きいと感じています。
私自身が大切にしているインクルーシブデザインの視点も活かして、誰もが最高の技術を活用して自分の可能性を広げられる世界の実現に貢献してきたいと思っています。

入社して感じるIVRyの魅力

デザインの力を信じるプロダクトチーム

入社してまだ間もないですが、日々寝るのがもったいないくらい「Work is Fun」な日々を謳歌しています。

現在、私がプロダクトデザインのリードとして関わっているAI Dialogueプロジェクトにおいては、AI 電話受付の体験改善 (主にカスタマイズ部分) や、音声AIのパーソナリティのデザインなどを進めています。入社直後にもかからず、ユーザー体験に大きなインパクトを与える領域に関われているのは、IVRyのプロダクトチームがデザインの可能性を強く信じ、デザイナーの意見や提案を積極的に取り入れてくれるからだと感じています。

また、職種を超えたディスカッションやコラボレーションも活発で、異なる視点が融合することで生まれる新しい発想が、プロダクトに深みをもたらしていると感じています。

デザインでやれることが無限

9月に入社されたプロダクトデザイナーの@torimizunoさんも入社エントリで述べている通り、本当にIVRyのデザイナーはやれることだらけです。

ただし「やれることが無限にある」とは、仕事が際限なく増えるという意味ではなく、組織やプロダクトの未来をデザインの力で形作っていく大きなチャンスが沢山転がっている、ということです。

例えば、12月に入社予定のデザイナーは、入社前から全社を巻き込んだブランディングワークショップの企画・実施を担当し、職種を超えて「IVRyが目指すありたい姿」について共有し合う場を設けてくれました。IVRyでは、こうした取り組みを通じて、デザイナーが組織のカルチャーやプロダクトビジョンの中心に立ち、自らリードする機会が広がっています。

ブランディングワークショップの風景

フラットなカルチャー

また、IVRyは現在デザイン組織 (IVRyではCircleと呼ぶ) の立ち上げ期であり、デザインCircleのビジョンや文化、プロダクトデザインアプローチなど、これから築いていくべき事柄が沢山あります。
そのために、社員や業務委託関係なく、デザインチーム全員がフラットな立場で意見を出し合い、プロダクトやデザイン組織の方向性について積極的にディスカッションを重ねています。

勿論こうしたディスカッションの場はデザイナーだけに閉じておらず、PdMのメンバーも積極的に参加し、多様な視点を交えながら、デザインの力でプロダクトや組織をどう進化させていくかをオープンに議論できるのもIVRyの大きな魅力です。

デザインCircleのビジョンワークショップの風景

おわりに

以上、入社にいたるまでの経緯や入社後に感じたIVRyの魅力をご紹介しました。
改めてここまでお読みいただき、どうもありがとうございました!

私のIVRyでの挑戦はまだ始まったばかりですが、日々多様な仲間とともに、デザインの力で次のスタンダードとなる体験を創り出していく充実感を感じています。

この入社エントリを通じて、少しでもIVRyのビジョンやプロダクトに興味を持っていただけたら嬉しいです。

デザイナー絶賛募集中

IVRyでは、現在一緒に働くプロダクトデザイナーを募集しています。特に、新しい技術やAIの可能性にワクワクし、デザインの力でより多くの人にその価値を届けたいと思う方とお会いできればと考えています。また、IVRyのデザインチームは立ち上げ期にあり、組織づくりやデザインプロセスの最適化、デザインカルチャーの醸成に関心がある方にとっても、非常に魅力的な環境だと思います。

IVRyのプロダクトデザインやデザイン組織について、もっと知りたいと思っていただけたら、ぜひお話の機会をいただけると嬉しいです。ここでは伝えきれていないIVRyの可能性、価値、魅力について、お伝えできるのを楽しみにしています。

✍️ P.S. もっとIVRyについて知りたい方は、是非以下の記事も覗いてみてください。


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