人生56年初めての羽化撮影に思った事
なんだか最近は蝉の鳴き声が聞こえない。
そんな話題で始まった7月でした。
そして気がつけば7月も終わろうとしている29日、蝉の抜け殻を拾い、そんな事から羽化をしているところを撮影したくなって、近所の青山霊園に。
蝉羽化の時間的には遅かったそんな事を思った夜中、蚊に刺されながらも人生で初めて見る蝉の羽化に感動しながらも納得いかない機材選定に家に何度か戻ってあれやこれやと機材を持って来ては撮影を繰り返ししていました。そして気がつけば真夜中を過ぎてしまい、ようやく本格的に帰宅して写真をパソコンに取り込みながらふと思いました…。
おれ、頭硬くなってる…
蝉の羽化写真、これまでに何度か他人の写真で見てきたけれど、それ以上でもそれ以下でもない自分で撮影して来たこれらの写真…
つまらん(笑)
マクロレンズ持ってたら撮れる。iPhoneなら簡単に撮れる、いや撮ってくれる写真でした。
長年写真撮影を仕事にして来てしまったがために、この写真はこう、これこれこういう風なアングルでこう撮ったら使いやすい…そんな凝り固まった写真になってしまっていました。つまりは誰が撮っても同じ写真。特に最近のカメラ機材使っている人ならば誰でもカメラに撮ってもらえる、iPhoneなら綺麗に撮ってくれる写真。
まぁ普通に、大先生(嫌味です)が撮っておっきく伸ばしてそれなりのギャラリーに飾ってあったら、一般客、メーカー営業などは「へぇーさすがですねー」とまたハンで押したような感想しか出て来ないような写真。ありきたりな蝉の羽化写真。
頭硬くなってしまって、そんな写真しか撮れない自分が嫌になってしまいました。落ちぶれたものよのー…。これじゃあ下手な奴等に下手と言って「名誉毀損だー」と反感買うわなっと自覚しました。
幸いにもまだ夏は始まったばかり。しかも自分の下手さがわかったところでまだまだ成長出来る伸びしろはあるみたいで。ちょいとのめり込んで納得いくまで撮ってみたいと思いました。
しかし結果は見えています。納得いく写真など撮れるはずもなく、また来年を楽しみに待つしかないのだけれども、サッカーW杯やオリンピックなどは、撮影の悔しい思いや新たなる発想を試せる時まで4年待たなければなりませんでした。それに比べたら1年はあっという間にやってきてくれます。
さぁ、それぞれがそれぞれに撮りたいものを描きながら、カメラ持って撮りに行きましょう。カメラ持たずに、持ってくれば良かったと悔しがるのも成長のひとつにもなります。とりあえず頭で描く事が出来たら、それをどのように撮影するか⁉︎ 現実とてらしてみて工夫が始まり、また成長する。引き出しが増える。
トライ&エラー
まもなく56歳の誕生日を迎える今年、相変わらずのそんな人生、やってる事、考えてる事が10代と全く変わってません(汗)
そして、自分を含め下手な写真、つまらない写真には下手、つまらないと忖度なしに言ってしまう性格は変わらないようです。
益々嫌なジジイになりそうです(汗)