不自由を説く
どれだけ強く握っていても、気を抜けば掌をすり抜けそうな風船の紐。失う恐怖と隣り合わせになるくらいなら、初めから要らなかった。怖くない、たかが1つ2つ。空いた掌は、また別の何かを掴むために自由に使えるのだから。
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