サラリーマンの色んな意味で怖い話
「時間を守る、挨拶をする、話はハキハキ!社会人なら必ずこれを実行しろ!」と支店長が口酸っぱく指導をしていた。それが出来ていない人にはより厳しく接していた。それでも、大切なことだと思い、私も新人の頃からそれを心掛けていた。それから数年、支店長だった彼が異動になった。可哀想なことに、所謂出世コースから外れることになったようだった。全く別の土地に行ってしまった彼とはそれから何年も会う機会は訪れなかった。
そうして、しばらく忘れていたのだが、数年して私の事務所に異動者が来て、久しぶりに元支店長だった彼の話を聞いた。元支店長の彼は、向こうの事務所では会議に遅れてくる、出社時にほとんど挨拶をしない、会話はお気に入りの社員とだけでボソボソと話してるとのこと。
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