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888/1096 そういえばわたしの夫はリヴァイ兵長みたいだったんだぞという話

吾輩は怠け者である。
しかしこの怠け者は、毎日何かを継続できる自分になりたいと夢見てしまった。夢見てしまったからには、己の夢を叶えようと決めた。3年間・1096日の毎日投稿を自分に誓って、今日で888日。

※この毎日投稿では、まず初めに「怠け者が『毎日投稿』に挑戦する」にあたって、日々の心境の変化をレポートしています。そのあと点線の下から「本日の話題」が入っているので、レポートを読みたくないお方は、点線まで飛ばしておくんなましね。

888日目!今日はめでたきゾロ目日だ!8の連続した数字は末広がりを意味し、とても縁起が良いのです。今日ここを見に来られたあなた、ツイている証拠ですね!やった~!

なんとなく、888日のゾロ目日には本題の前に龍だとかエンジェルナンバーだとかについて書こうと思ったのだけれども、ダメだった…進撃の沼に浸かりすぎていて頭の中がまったく神聖な方向に向かず、おびただしい数の神性なリヴァイ妄想に占められており、それどころではないのである。ハァ❤

このままではこの毎日投稿が途切れてしまう!!一旦沼から顔を出して、書かなくちゃ。捧げよ~捧げよ~新記事を捧げよ~~(重症)

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そうだ…おい…!なんということだ…!考えてもみれば、今や大逆転が起こってしまって世話焼きで優しい執事のようになってしまった夫だが、そうなる前の冷たかった夫は、まるでリヴァイ兵長のようだったじゃないか…!

当時はあまりにも情け容赦のない関白っぷりと、人権を無視しているかのごとく冷徹な扱いに心底から苦悩したものだった。夫はわたしのそばに近寄らないだけでなく、家に帰らずにできるだけ外にいてわたしといるのを避け、

「なにか俺に文句があるならいつでも自分の国に帰れ」
「いなくなってもお荷物がなくなったとしか思わない」
「”ここにいて欲しい”だとか”いなくなったら寂しい”だとかいうことを、俺が言うことがあると思っているのか?頭悪いな」
「俺は生涯、常にひとりであるほうが好きだ」
「お前がどこにいようと、誰となにをしていようと、気にもならない。どこにでも行け、好きにしろ」
「悪いが愛情もロマンスも期待するな。居場所を提供してやったんだから感謝しろ」
「お前も俺にとってはそこら辺にいるその他の女と何も変わらない」
「黙って暮らせ。嫌なら出ていけ。話をされても邪魔でしかない」

などなどのひどいことを話しあいを持ちかけるたびに言う人だった。女は面倒でしかないと言いながら、遊ぶ相手には事欠かないようで、一日中、10分おきにさまざまな女性からの連絡がある人だった。彼のオフィスは女性からのラブレターとプレゼントだらけ。封の開いていないものも多かった。

彼は一度、女は言ってほしいことを言ってやればすぐに結婚を迫ってくる生き物だといって残念そうな顔をしたことがあった。そうなったら女性は愛だの恋だの運命だのと言い出して泣くか怒るかで気を引こうとし始める、ってね。それを聴いて、それ相当に絶望した。餌をあげれば犬はみな懐く、と言われたみたいな気がして。なんちゅうひどいのを掴んじゃったんだろうって、途方に暮れたり泣いたり殺意と戦ったりして暮らした。

怒って食ってかかったりすると、胸ぐらや首を掴まれて突き飛ばされ、冷たい目で見下されて部屋を去られて終わり。兵長はこんなに情けのない人ではないから、一緒にしてしまったら兵長に失礼だけれど。

夫婦仲が悪いと言うよりも、夫婦と呼べる関係ではなかった。なにひとつ、友好的で建設的な関係ではなかった。あの頃に兵長を知っていたら、もうちょっと楽しめたかも知れないのにね。笑

あんなにひどい気分で過ごした日々は、それまでの人生になかった。
ほぼ虐待と言えるものだったと思う。言葉の通じない外国で、親も妹も友だちもいない場所で、仕事もなく、財産もゼロ、それで4歳の子どもを連れてこんな男性のところに来て暮らしていたのだ。一体自分は何をしているんだろう。自分はなにを間違ってしまったんだろう。自分のどこがおかしいから、こんな現実をつかんでしまうんだろう。これから自分はどうしたらいいんだろう…そんなことを考えてしまうと、世界にたったひとりで取り残されたみたいだった。

ちょっとでも自分に同情してしまうと、涙腺の際で今か今かと出番を待ち構えている涙があっというまに流れ出てくるから、黙々と家事に夢中になって過ごすしかなかった。当時は洗濯機すら買ってもらえず、手で洗濯をしていたっけ。

そんな日々にあって、ある日わたしは自分を外から観てみた。

外から観ると言っても、彼から見た自分を想像してみた、というだけ。あの人物から、自分という人はどんなふうに見えているんだろう?!というのが疑問だった。自分は、彼から見たらそんなにも毛嫌いするほど嫌な感じに見えるのだろうか。そんなにも避けていたいと感じるほど、気持ち悪い存在に見えているのだろうか…

そこで想像してみた自分が、まさに自分で自分に下している評価をそのまま表した姿だった。わたしが想像したのは、自分が気にしている欠点がクローズアップされた、痩せ過ぎの猫背のなんの可愛げもない女性だった。それがわたしの持っているセルフイメージを表しており、自分が持っている彼の人格に対するイメージをそのまま表していたのだった。つまり、「彼は女性の体型や可愛らしさばかりを評価しているのだろう」という、彼に対するわたしの勝手な決めつけがそこに現れていたのだ。

それに気がついてから、わたしは何年かかけてそのセルフイメージや彼に対するイメージ、男性全般に対するイメージや男女関係に対してもっているイメージなどなどなどなどを、自分を観ることを通して思い知った。

そして、それらはあくまでもわたしの持っているイメージであって、つまりは自作自演であること、自分で書き換えられるということを知った。そうするうちに、ある日自分のことを「普通の素敵な女性」だと思えたときのあのブレイクスルーの感動を、あの木っ端微塵になってしまいそうな喜びと溶けて崩れてしまいそうな懺悔を表す言葉を、わたしは知らない。

今思い出しても涙が出てくるほど、嬉しかった。わたし、普通の人だよ!どこも蔑む必要なんかなかったよ!可愛い地球人だよ、素敵な女性だったよ!自分は誰よりも自分を愛していたよ、自分が一番、そのことを知らなかったよ!!と電撃のように気がついたときのあの喜びを、どう書き表したら良いのだろう。背中も頭も痛くなるほど、泣いて泣いて泣いて泣いた。自分が自分をそんなふうに思えたことが嬉しくて、あの瞬間は夫のことなんて宇宙の彼方に吹っ飛んでしまった。夫に愛されるかどうかじゃなかった。わたしには、わたしがいた。”この宇宙”=わたしがいてくれたのだった。

以来わたしは、自分のことを頭の中で猫っ可愛がりし、なんでも認めて甘やかすほど優しくするようになった。

様々なところで書いたり話したりしてきているけれど、夫のわたしに対する態度が変化したのは、あからさまにそのブレイクスルーの直後からだった。科学的な根拠を求める人にはいかなるものも提示できなくて申し訳ないが、でも嘘ではないのだ。まさにわたしが自分の頭の中で猫っ可愛がりするのと同じように、彼はわたしを別人のように可愛がり始めたのである。あんっっっっっっなに冷たかったのに、なぜか「夜8時には家に帰ってくることに決めた」と言い出し、朝起きれば家にいなかったのに「朝食を作ってあげることにした」と言い出し、「家に帰ってくるのが何故か気分がいい」と言い出し、あーん❤と食べ物を口に運んでくれるほどになったのである…

これを、リヴァイ兵長で想像してみたらおわかりになるでござろう?!それがわたしをどれだけ驚かせたのかが。ハグをしにきてほっぺや鼻の頭をつっつく兵長。遊んでて❤と言って料理をし、ステーキをカットしてひとつづつ口に運んでくれる兵長。昼寝をしていると、周囲にストーブや手作りおやつやお茶を運んでくる兵長。どこだって連れて行くから、ただ行きたいところを教えてくれとひざまずいて求める兵長…!!!

以来わたしは、これは必ずや誰もが使える技に落とし込まねばならないのだと思い、自分を観る方法に『秘行(ひぎょう)』と名付けて、その後何年かかけてワークを体系化し、来月から一般に公開できるところまで準備した。
(自分を観るということの、なんと漠然としていることよ、奥深いことよ、深淵なことよ。理論を省いて、シンプルに体験をしてもらえるものに落とし込むのが難しくて、大変時間がかかってしまった)

💫

わたしたちは、自分の宇宙を自分で創っているということ。
外の世界は、わたしたちの内側の反映であるということ。
夫との問題は、当時の自分を精神的にボロボロになるほど追い詰めたけれども、それを身を以て体験できたことを今は感謝しています。

というわけで今日は、リヴァイ兵長のことを考えすぎていたために思いついた話題から、秘行の生まれた経緯について改めて書いてみました。秘行が少しでも多くの人に使ってもらえる処世術に、考え方の刺激に、自分を愛するステップに、人生を愛するきっかけにしてもらえますように。
心から楽しみに祈っています。

それではまた、明日ね!



毎日無料で書いておりますが、お布施を送っていただくと本当に喜びます。愛と感謝の念を送りつけます。(笑)