三鷹市議会議員、しまざき英治議員12月議会の一般質問。オーガニック野菜、オーガニック給食はまだか
◆11 嶋﨑英治さんの一般質問
三鷹市議会レポ 第4定例会(12月議会)第2日 2022/12/01 本会議
市政に関する一般質問
昨日に続き、8番目~15番目
(1) オーガニック野菜、有機農産物の活用について
ア 本市の有機農産物生産の現状と課題について
イ 本市の有機農産物生産について
(2) 有機農産物の生産に係る姉妹・友好都市との連携と「三鷹ブ
ランド」創成について
ア 姉妹・友好都市との連携・協力について
(3) オーガニック食材の生産及び学校給食への活用について
ア オーガニックの食材を用いることについて
イ 子どもが自ら考え、豊かに自立するために
ウ 持続可能な地産地消農業を維持するためにできること
📹 生中継・録画中継はこちらから⇒
https://mitaka-city.stream.jfit.co.jp/
1「顔の見える農と食文化」で子どもたちのいのちと未来を守る(未来世代の持続可能性に富んだオーガニック食材でいのち輝く三鷹を)
農林水産省は2021年5月、持続可能な食料システムの構築を目指して農業等の生産力向上と持続性の両立を技術革新によって実現しようという「みどりの食料システム戦略」を策定しました。そこには、2050年までに農林水産業のCO2ゼロ排出の実現や、化学農薬・肥料の削減、有機農業の面積拡大などの方向を打ち出し、具体的な数値目標も掲げています。
また、去る10月26日、東京・中野区で開かれた「有機で元気!全国オーガニック給食フォーラム」には、会場は満席(1200人)、オンライン配信による参加者2800人を加えると4000人が参加したとのことです。
オーガニック給食は、顔の見える食文化を育み、安全な食料生産により、子どもたちのいのちと未来を守る大きな政策、大きな力になると思い、質問と提案をいたします。
オーガニック野菜について
「オーガニック野菜」とは、化学的に合成された肥料や農薬を使わず、自然の肥料を使って栽培された野菜を指します。この自然の肥料とは、藁(わら)や落ち葉を堆積し、発酵させた肥料「堆肥(たいひ)」のことです。他にも、生ごみや家畜の糞から作った堆肥などもあります。オーガニックの定義とは、①化学的に合成された肥料および農薬を使用しないこと ②遺伝子組み換え技術を利用しないこと ③種まき、または植え付け前の2年以上を有機肥料での土づくりを行った田畑で栽培されたもの と認識しています。
「有機」ということが日本で言われ始めたのは、1970年代初めに有吉佐和子さんの「複合汚染」が朝日新聞に連載されたことが起源とのことです。「複合汚染」により日本中の人が農薬や合成洗剤、合成保存料の危険性を気づかされました。母乳からBHCが検出されたことにより、化学肥料と農毒薬の多用が人体に悪影響を及ぼし、自然環境を破壊して行きました。
「有機で元気!全国オーガニック給食フォーラム」の資料で中村陽子さんは「あれから五〇年、有機農業の頑張りは、効率優先、利潤追求の流れに押し戻されてきました。食と農と環境の悪化は着々と進み、今や私たち日本人のほぼ全員の尿からネオニコチノイド系の殺虫剤が検出されます。母乳にも出ているという研究発表もあります。日本は終わったかと思ったころに、ふたたび、有機の熱い風が吹き始めました。」と述べています。
(1)オーガニック野菜、有機農産物の活用について
長い間私たちは、効率やコスト追求する社会に生きています。それは子どもたちにとっても例外ではなく、学校給食や農業分野も同じで、そうした壁に取り囲まれてきました。
しかし、遺伝子組み換え食品や種苗をめぐる世界的状況で考える時、未来世代のいのちに対する責務を果たそうと思った人が中心になり、国も自治体も市民社会も協働し、一体となってその「壁」を取り除く時機が来ているのではないでしょうか。
未来を担っていく子どもたちには、なるべく安全で体に良いものを食べさせたいという思いは、私たち全ての大人に共通する願いです。
有機農産物を生産する農家も安心・安全な農産物が子どもたちのいのち・健康に役立つことは至上の喜びだと思うのです。
そして農産物をつくる人と食べる人・子どもたちの相互の顏がわかる関係はすばらしいと思います。
ア 本市の有機農産物生産の現状と課題について
Q1 市内における有機農産物生産の現状と課題について市長の見解をお聞かせください。
Q2 本市の学校給食における有機農産物取入れの現状と課題について教育長の見解をお聞かせください。
イ 本市の有機農産物生産について
Q3 市内における有機農産物生産の推進に当たり、何が課題でしょうか、市長の見解をお聞きします。
Q4 TPPにより、このままでは日本の農業は壊滅的になることを懸念します。超大規模な農業か、有機などの付加価値を付けた農業しか生き残ることができず、食料国内自給率も低下の一途だと思います。この現状に対する市長の所見をお聞かせください。
(2)有機農産物の生産に係る姉妹・友好都市との連携と「三鷹ブランド」創成について
三鷹市の限られた農地で、オーガニック給食食材の調達は困難だと思います。全国の水田の2%を有機栽培にすれば、全国の小中学校の米飯給食の100%有機米給食が可能との試算もあります。
ア 姉妹・友好都市との連携・協力について
Q5 三鷹市で給食の米を生産するのは困難です。姉妹都市の矢吹町、友好都市の新庄市や戸沢村にお米の生産を依頼し、「三鷹ブランド米」を作り、学校給食に用いたり、市内で販売したりすることはできないでしょうか、市長の見解をお聞きします。
(3)オーガニック食材の生産及び学校給食の推進について
農林水産省農産局農業環境対策課の2020年度における「有機農業の推進状況調査」によれば学校給食で有機食品を使用している自治体は123市区町村にのぼっています。東京都では武蔵野市と江東区です。実現に向けて活動中の市町村は47自治体です。
ア オーガニックの食材を用いることについて
Q6 オーガニックの食材を食べることは、自然環境を守ることや地球温暖化防止につながるとともに、子どもたちの健やかな身体を育むことになります。学校給食にオーガニック食材を活用することについて教育長の見解をお聞きします。
イ 子どもが自ら考え、豊かに自立するために
地産地消の学校給食を実施するためには、生産者、野菜納品業者、調理員、栄養士、教職員等の地域の幅広い関係者・関係団体との調整が不可欠です。その調整を行うコーディネーターとして栄養教諭あるいは栄養士の役割が重要です。
子どもが豊かに成長していくためには、地産地消の給食が基本です。低農薬、無農薬、有機農産物を取り入れることで地域もよりよく変わって行きます。
Q7 三鷹の学校給食食材で市内産野菜の使用率は何パーセントでしょうか、そのうち、有機農産物はどのくらいの割合を占めているでしょうか、教育長にお尋ねします。
Q8 顔の見える農と食文化の醸成には、生産現場の見学や、農業生産者の話を聞いたり、交流する授業は不可欠です。このような取組は行われているでしょうか。 教育長にお尋ねします。
Q9 学校給食を持続させるためには、栄養士が果たす役割は大きく重要です。市の正規職員として採用し続けることを求めます。市長の考えをお聞きします。
子どもたちが健やかに学び育ってゆくために、学校給食費の無償化は必須です。全国1740自治体のうち、76自治体が小中学校給食費を無償化しています。
Q10 小中学校給食費無償化が難しければ、中学校給食費を無償にすることを検討していただきたい。市長の見解をお聞きします。
ウ 持続可能な地産地消農業を維持するためにできること
Q11 木更津市や今治市は条例を制定して、食の安全や環境に優しい農業、オーガニック給食を推進しています。本市においても条例制定を検討すべきだと思います。市長の見解をお聞きします。
***************************************************************
15番目の質問者が終了。17時37分ころ延会
【明日12/2の予定】
◆16番目の質問者~23番目の質問者で市政に関する一般質問は終了
◆市長提出議案上程・説明
◆市長提出議案はこちらから⇒
https://www.gikai.city.mitaka.tokyo.jp/activity/schedule/2022/custom_2022d.html#03
◆市長提出議案・詳細(定例記者会見資料から)
https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/100/attached/attach_100238_5.pdf
◆市長提出議案概要(定例記者会見資料から)
https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/100/attached/attach_100238_6.pdf