キセツ。 第2話
ある日の昼頃、かっちりとしたスーツを身に纏った中年男性がナースセンターを訪れた。
男性は、安藤の病室を窓口で聞いたが、安藤は特別病棟患者の為、誰でも会えるわけでは無く、白石に確認の連絡が入った。
安藤には家族や、見舞いに来る知り合いがいない事を知っていた白石は少し不信感を抱いた。
「安藤さんの担当をしています。白石です。安藤さんとお知り合いの方ですか?」
「あ、知り合いじゃありません。あ、名前は市川と申します。その、、安藤修さんという方がここに入院されていると聞いて来たんですが、今日はお会いできないですか?」
知り合いでも無いという事を聞き、余計に不信感を抱きつつも白石は市川に伝えた。
「申し訳ないのですが、現在安藤さんは特別病棟に移られた為、ご家族以外の面会はできないんです。すみません。」
その日仕事に追われていた白石は、少しばかり面倒な顔はしていたが、丁重に断りを入れ、市川の反応を伺った。
少し間が空き、市川は少し考え、口を開いた。
「...それなら、これを安藤さんに渡して頂きたいです。」
と言って、市川はポケットの中から錆びが目立つ銀色のロケットを白石に渡した。
ロケットには、1996年12月31日の日付とAのイニシャルが刻まれていた。
「これは私の妻が3年前に亡くなった時に、安藤さんに渡して欲しいと伝え預けられた物です。理由は、妻には聞けず仕舞いでして......」
何かドラマのような展開とそのロケットの謎に、白石は使命感を覚えた。
「必ず安藤さんに手渡しでお渡ししておきます。」
そう伝え、白石は市川をエレベーターまで見送った。
安藤衛(アンドウ・マモル) 78歳。現在入院中。家族はおらず一人。
男性の妻と何かしらの関係があった。
ようだ。
白石香奈(シライシ・カナ) 30歳大学病院のナース主任。
安藤の話相手。
市川秀樹= 45歳。妻は3年前他界。
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TO BE CONTENUED
第1話からかなり期間が空いてしまいました。
Aの過去が気になるストーリーになっているかなぁ。
文章量がちょっと少ないですが、ちょっとずつ増やしていきます。
あと、感想もらえたら喜びます。
最近の、マイブームは将棋と味噌汁作りです。
将棋はちょっと強い人には、たちまち負けてしまいますが、戦法を学んで
強くなるぞ〜🔥と毎日アプリでやってます。
そして味噌汁については、最近ほうれん草が安かったので試しにほうれん草の味噌汁を作ったところ、美味しすぎてハマりました笑
次は、他の野菜ももっと入れて旨味爆発させていこうと思います。
それでは、また!
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