朝の空気は冷たくて澄んでいる。 ずっと触れていたい。 優しい人に優しいと言われた。 私のこれは優しさと呼ぶのかどうなのか。 曖昧な返事すらできず愛想笑いで乗り切った。 私は幼い頃から礼儀と常識だけを大切にして生きてきた。ありがとうとごめんなさいを惜しみなく発する。しかし使いすぎては言葉が薄れてしまう。日本語が持つ美しさは保ちつつ、感謝と謝罪を口にする必要があると思う。 なんて口にするのは簡単。 どんなに理不尽で、腹立たしいことがあっても決して怒らず寛大な心で受