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上質な物語は

上質な物語は、ずっと心にのこる。

ふっとしたときにハッと、あの本の、あの映画の、あの場にいた人々の存在を自分の中に感じる。

彼らが、私の中で生きていることを知る。

一緒に生きていることを知る。

だけれど、そうした物語はごく僅かなのも知っている。自分の生涯のパートナーともなる物語は、決して多くはないからこそ、その出会いが愛おしい。

名作や、古典、何かの賞を取ったとか、そういうことは関係なく、ただその人にとって必要な物語というものがある。一人ひとり違う、大切な物語。その物語の中で生きる人は生涯の友となり、その物語が鎮座するところは自分の居場所となっていく。

物語との出会いは、だからいつだってとても尊い。

今日も明日も、物語と共に生きていく。

自分にとって上質な物語は、いつだって今を生きる力になるから。


missin

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