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おもったときに、おもったことを、おもったように といった風に書いていく雑文集です。 …

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おもったときに、おもったことを、おもったように といった風に書いていく雑文集です。 よい!すてき!すき!を書きます。

最近の記事

Movie 『ダンシング・ホームレス』

 この前、ぽれぽれ東中野に行き、「ダンシング・ホームレス」という映画を見に行ってきた。色々なことを考えた。  路上で暮らすホームレスの人々の体から出るダンス、という所に注目したダンスの先生が始めたホームレスによるダンスグループ。ダンスそのものは、すごく面白くて、人間の体の不思議さとか人の中から生まれい出るものとかに目を惹きつけられた。一人ひとりのホームレスの人に迫りながらも、彼らの踊りを追っていくこの映画は、すぐには飲み込むことができないものだけど、私の中に強く発光しながら

    • 5月よ、5月

      初夏の風が心地よい。 まだ初夏と言わないのかもしれないけれど、明らかに春のほんのりとした温かさとはまた違うものを含んだ風が吹いている。 5月。とってもいい季節。一年の中でもこんなに過ごしやすい季節はなかなかない。 一方で五月病なんて言われているように、色んなことが一旦ストップしやすいような、休まざるを得ないような状況に自分がなる時期でもある。 何だか色々上手くいかないな、自分を取り巻いているものと距離を置きたいな、少し休みたいな、ちょっとフアン、なんだよね…といった風

      • 上質な物語は

        上質な物語は、ずっと心にのこる。 ふっとしたときにハッと、あの本の、あの映画の、あの場にいた人々の存在を自分の中に感じる。 彼らが、私の中で生きていることを知る。 一緒に生きていることを知る。 だけれど、そうした物語はごく僅かなのも知っている。自分の生涯のパートナーともなる物語は、決して多くはないからこそ、その出会いが愛おしい。 名作や、古典、何かの賞を取ったとか、そういうことは関係なく、ただその人にとって必要な物語というものがある。一人ひとり違う、大切な物語。その

        • 春めく日々

          最近、とても温かい。春の到来を、私の背中を押す風がそっと、しかし確実に教えてくれる。あ、春だ。とある日急に気づく。 季節の変わり目は、いつも少し感傷的になる。何故だろう…と思って考えてみたけれど、それはたぶん、過ぎゆく季節に愛着を持っていたからかもしれないと思った。愛着なんて持てそうにもないくらい苦しくしんどい事があったにしても、それは今の滋養となっていて、何だか離れがたくなってしまうのかもしれない。 日々があっという間。まばたきする間に、時はどこに隠れるのかな。過ぎ去っ

        Movie 『ダンシング・ホームレス』

          愛と死をみつめて

          『愛と死をみつめて』(1964年)という映画を、昨日見た。外は雨がざあざあと降っていて灰色に暗く、一日中時間感覚が失われていた昨日。そんな日は映画を見るのに最適だと思う。 白黒の世界にさあっといざなわれて、画面の中の吉永小百合さんのかわいらしさにうっとりとした。相手の恋人役の男の人も、すごく熱くて真っ直ぐで素敵。 顔に、骨肉腫が出来てしまい顔をつぶす手術をする場面があるのだけれど、心が皮を剥かれたようにヒリヒリした。命を、少しでも長くすることを選ぶのか、顔を傷つけないこと

          愛と死をみつめて