「AI」による管理
「AI」が取り沙汰されて随分と時間が経っています。
その「AI」が社会に浸透し、個人的に恩恵を受けているかというとそうでもないです。
しかし「AI」に早々と取り組んで、上手く活用が出来ている人はその便利さを実感出来ているのでしょう。
その便利さの裏に自分がつい想像してしまうのが、「AI」に対する脅威です。
識者が「AI」について聞かれると現在は実現出来ていないことでも近い将来実現されることが決まっているかのように話したりします。(例えば、映画などの創作物が「AI」によって大量生産されたり)
人にとって利益になることもあれば、不利益だと感じる「AI」の利用のされ方も想像してしまいます。
自分が「AI」に対して怖いと思っていること、それは「管理」です。
人が感じる心地よいという感覚のひとつに「自由」があります。
そしてそれを弊害する物が「管理」だと思います。
私たちはいつの間にか、デジタルツール(ネット、スマホ、パソコン)を通じて自分自身のデータを入力、保存、登録をしています。
名前や住所、生年月日、顔写真など様々なデータを必要に応じて提供していると思います。(クレジットカード、証券口座、銀行口座の開設などに)
自分で提供はしていなくとも住民票がある自治体では、すでに自分自身のデータは保存されています。時代の流れと共に紙の台帳からデジタルデータに変更されているのです。
今はバラバラだったデータの保存先を統合することも「AI」には可能(能力的に)なのでしょう。メールアドレスの登録だけで様々なサイトを利用していたとしても、そのメールアドレスからもっと詳しいデータを登録してあるサイトに紐づけられることも考えられます。
また現実世界では、街で歩いていて監視カメラから顔のデータを解析されたら、そこからあらゆる個人データをネット上のデータと紐づけられて知られてもしまうのでしょう。
宇宙の衛星から高精度のカメラで地上に住む個人を写すことが出来たら、地上の人間全てを掌握することも出来るのかも知れません。
現在であってもスマホをもっていればGPSにより居場所は特定されます。
位置情報は個人では利用が出来ないだけであって把握している企業があり、データは存在しているというこです。
これによって個人の行動(居場所や誰と会っていたかなど)が過去も含めてデータとして存在され続けます。
それに加えてネット上での閲覧履歴も個人のデータとして保存可能なのでしょう。人の内面とも思えるネット上の閲覧履歴、それを「AI」が解析すればどのような人間なのかが浮かび上がってくるかも知れません。
閲覧履歴から危険性があると予測される人間はマークされ、衛星などの監視
カメラによる現実の追跡を行うことがありうるかも知れません。
コンピュータの能力である処理速度と保存容量、そしてその能力を駆使した「AI」(疲労をしらない無限の思考)はどこまでも増大していくことは可能でしょうし、世界を掌握したい人間にとってはもっとも手に入れたかった仕組みのひとつかも知れません。
それらは、そうはなって欲しくない未来の姿だと思えます。
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