ま 『囘』(まわる)という字
『囘』という字は『えんがまえ』に『巳』と書き『回』の旧字ですが、昭和17年に標準漢字から外され、今は見ることのない幻の漢字です。しかし何かこの字に魅力を感じます。
それはなぜ?
私が巳年生まれだからでしょうか?
蛇は金運を齎すなど東洋では神聖な生物として崇められてきました。そして脱皮を繰り返し『不老長寿』という意味から『囘ーまわる』という意味なのかもしれません。
篠田桃紅氏が描き残した『囘』という作品。
人生は因果応報で、必ずそのツケは自分に巡り巡って返ってくる、という意味かもしれません。順風満帆な○ではなくて、自分では抗えないことや出会いや別れがあり、たまにはゴツゴツもしながら、己としっかり向き合って生きなさい、と語っているかのようです。
よく見ると、中国の陰陽のマークのように点が描かれているのはたまたま偶然の墨溜まりの跡でしょうか?意図して描かれたものでしょうか?小さな点は陰の中にも陽があり、その逆も真なり。
この一文字の中に陰陽
すなわち大宇宙と小宇宙を感じます。
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