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ゆ 夢ーMy dream

最近親しくなった外国人のCさんから
彼女の「夢」について聞かされた。

10代の頃までは「人を救う仕事に就きたい。」
と友人と語り合ったこともあるが、
今考えるとよくもまぁ
そんな大口を叩いたものだと呆れる。

ここ何十年も夢とは夜寝ている間に見るもので、
それも現実にある悩みが夢となって出てくるような、非常にリアリスティックな空想の中の思考でしかない。

しかし友人の夢を聞くだけ聞いて、
さて、自分が語らないわけにはいかない。

気がつくといつの間にか
「My dream is …」と勝手に口が動いていた。

彼女は私の夢を聞くや否や、
「私が貴女の夢を叶えてあげる!」と
即アクションを起こしてくれた。

そして今日、彼女の友人の取り計らいで、
レバノン大使夫人と面会の場を設けてくれた。

私の夢はレバノン出身の詩人で画家の
カリール・ジブランの個展を日本で開催すること。 

ここ十年以上あたためてきた。
それから暫くして2011年シリアで内戦が始まり、
レバノンも戦争に巻き込まれていった。

しかし今日
レバノンとイスラエルが停戦に合意した!

なんと運命的な日であろうか!

この後どうなるか…
神のみぞ知るところであるが、
粛々と私の夢を受け入れたい。

Cさんには心から感謝を申し上げたい。

彼女と出会ったのも何かの運命なのかもしれない。


カリール・ジブラン画


カリール・ジブラン
「預言者」より 愛について

愛があなたをさし招いたなら 
愛に従いなさい

たとえその道がどんなに厳しく険しくても

愛の翼があなたを包んだなら 
愛に身をゆだねなさい

たとえその翼にひそむ刃が 
あなたを傷つけても

愛が語りかけたなら
愛を信じなさい 

その声が庭を荒らす北風のように 
あなたの夢を打ち砕いても

愛はあなたを育て 
また刈り取ります

しかし愛の苦しさを避け 
安らぎと楽しみだけを求めるのなら

あの季節のない世界へ行くがよい

そこでは笑っても心底から笑えず   
泣いて流れるのは本当の涙ではない

愛は愛自身のほか 
何も与えることがなく 

愛自らしか
受けることができない

愛は所有せず 
また所有させない

なぜなら愛は 
愛だけで充分なのだから

思ってもならない 
あなたが愛の歩みを導けるなどと 

なぜなら愛こそが 
あなたの歩みを導くのだから

愛の望みはただひとつ 
愛自身を満たすこと

融けて夜の間も 
自らを歌う川のせせらぎのようになること

愛のあまりの優しさに 
苦しむこと
 
愛を自分で解釈して 
傷つくこと
  
そして自由な喜びにあふれた心で 
血を流すこと

夜明けに目覚め 
飛び立つ思いで 

愛の新しい一日のために 
感謝をささげること

昼下がりには静かに安らぎ 
愛の恍惚を思い出して味わうこと

夕暮れには感謝に満ちて 
家路をたどること
 
そして心では 
愛するひとのために祈り 

唇では賛美の歌を歌いながら 
眠りにつくこと

 

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