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ベルリン市立図書館のオンラインサービス

ベルリンに来て比較的すぐに私はベルリン市立図書館の入館証を作りました。暇すぎてすることがなく、しばらく図書館に通って新聞を読んだりしていたのです。友達ができるかなという淡い期待もありました。しかしすぐに飽きたし、秋冬になって天気が悪くなって行くのが億劫になったこともあり、私の図書館通いはあっという間に終わりました。友達もできませんでした。

それでも図書館の入館証があると、以下のような様々なサービスが享受できます。オンラインサービスが充実しているので、この冬は色々お世話になりました。
- 雑誌、新聞が読み放題(楽天マガジンみたいな感じ)
- 映画のストリーミン(字幕あり)
- オーディオブックのストリーミング
- オンライン講座(語学、プログラミング等々)
- オンライン百科事典

一番上の新聞、雑誌ですが、オンラインで読める新聞と雑誌のリストにあるように結構な数がオンラインで読めてしまうのです。これには英語やフランス語など、ドイツ語以外の新聞や雑誌も含まれます。有名どころで言えば、ニューヨークタイムズ、エコノミスト、フィガロなどです。それぞれを購読しようとすれば、年間で数千円から数万円は個別にかかるものが、まとめて10ユーロ/年で読めます。言うまでもないことですが、ドイツ語の新聞雑誌のラインナップが一番充実しています。

紙面ビューがなく本文しか読めないものもありますが、年間10ユーロで全記事が読めるのであれば十分でしょう。入館証を作るときに発行されるID情報があれば、上のリストからそれぞれのメディアに簡単にアクセスできます。

ベルリン市立図書館のサイトの「Digitale Angebote」から、それぞれのカテゴリーに飛べます

また映画やオーディオブックのストリーミングサービスも10ユーロの中に入っています。今はfilmfriendというアプリ(なのか?)で、「Japanuary(Japan + January、センスあるネーミングですな)」をやっていて、日本の映画が複数見られます。「ドライブ・マイ・カー」も見られますよ。他の映画は原題がわからないですが、とにかくなんかあります。

入館証はそれぞれの図書館で作れますし、オンラインでも作れます。オンラインで入館証を作る場合、あとで身分証を図書館に見せに行く必要があるようです。入館証作成の条件は住民登録をしていることで、学生割引などもあるはずです。

貧乏だがセクシーな街と言われて久しいベルリンですが、図書館運営に関してはけっこう太っ腹です。ドイツが不景気になって2024年予算で色々な補助金が削られる中、図書館サービスがこのまま維持されることを祈りたいと思います。そうは言っても、図書館もたまにストライキをしているので、先行きが不安なところではありますが……。

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