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【アイルランド珠玉の歌】シリーズ1.4
'Óró 'Sé do Bheatha 'Bhaile!' の第2連でいよいよ伝説の女海賊が現れます。
アイルランド西岸を牛耳っていた女海賊グローニャ。一介の船長でありながら、英国女王エリザベス一世の前に出て堂々と渡りあった女傑。
民心に訴えることすこぶる大きく、いろいろな角度で取上げられています。ミュージカル「パイレート・クィーン」は2009年に日本でも上演されました。皆川博子の小説『海賊女王』(2013)でも話題になりました。
この16世紀の海賊が20世紀初頭の革命的行進歌に登場するのはおかしな感じもしますが、それくらいヒーローを待望した時代だったことが分かります。
・第2連
・Tá Gráinne Mhaol ag teacht thar sáile,
・グローニャ・ウィール
・Óglaigh armtha léi mar gharda;
・Gaeil iad féin ’s ní Gaill ná Spáinnigh,
・’S cuirfid ruaig ar Ghallaibh.
・語彙集(英訳)
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