かんすい
今回取り上げるのは「かんすい」です。「これって、いったい何?」、私はいつもそう感じていました。袋やカップのラーメンのような商品には記載されているのをよく見るのですが、なんだかサッパリ分かりませんでした。そういうことなので、今回は書くついでに勉強しておこうと思います。
たいていの場合、ひらがなで書かれていることが多いように感じます。だからこそ、余計に分からなかったのですが、漢字ではいくつかの表記があるようで、しかも中には読み方が分からない漢字もあるようです。共通していたのは、漢字の場合のすいの方は水という字になっていたことくらいでした。
では、この「かんすい」はどのようなものなのでしょうか。ウィキペディアによると、「中華麺などの製造に使うアルカリ塩水溶液で、小麦粉に混ぜることで柔らかさや弾力性をもたせる。中華麺特有の麺の風味、感触、色合いは、かん水を入れることにより生じる」のだそうです。必要不可欠な成分のようですね。
ラーメンは中国から入ってきた食べ物と理解していますが、現在は主成分としてカリウムやナトリウムの炭酸塩やリン酸塩が原料になっている混合物を指して「かんすい」と呼ぶのだそうです。
過去にはかなり粗悪な製品がかんすいとして出回っていた事があったらしいのですが、現在は日本食品添加物協会というところが発行する「かんすい確認証」の添付が必須になっているとのことです。これによって、健康被害の懸念は拭い去られたようですね。また、食品衛生法で企画が定められているということで、その成分や純度も決まっているのだとか。
そのかんすいの働きでラーメンの麺が黄色味がかって見えるともいわれています。ですから、あの麺の色は小麦粉に含まれる天然の色素と反応して発色した、自然のものだということです。
そんなかんすいですが、ちょっと気になる記事を見つけました。IBDという疾患がある人は要注意といったものだったのですが、まずIBDがなんのことだか分からないので、そこから調べてみました。すると、「IBDとは炎症性腸疾患のことで、クローン病(CD)と潰瘍性大腸炎(UC)の総称」とのことが分かりました。小腸や大腸のような消化管で炎症性の病変を起こすもので、長期にわたって付き合わなければならないものだそうです。消化管の炎症ですから一般的な症状も消化器症状で、腹痛や下痢、血便などが主なものだという事ですが、炎症性のものでもあるので、そちらの炎症性の症状が出ることもあるそうです。
さて、そんなIBDの人がかんすいに対して心配をされたという話でした。個人差があることなので一般的な状況は分かりません。ただ、記事を書いた人によれば、ご本人にとっては「かんすいの心配はしなくてよさそうだ」という事だったようです。
腸は人のメンタルとも密接な関係にあって、脳腸相関といった言葉があるくらいですから、心配事があるとそれも腸にはあまり宜しくないかもしれませんね。