見出し画像

7、カロリー計算

栄養素にはいくつもの種類があるのはご存じだと思いますが、これらは大切なものから一括りにして「〇大栄養素」といった表現をします。例えば三大栄養素と言えば糖質、脂質、タンパク質の3つですし、五大栄養素と言えばこの3つにビタミンとミネラルが加わります。六大栄養素ならさらに食物繊維が加わり、七大栄養素となるとフィトケミカル(ポリフェノールの類)が加わります。

この中で実際にカロリー計算の対象になるものはどれかとなると、じつは三大栄養素だけなんです。残りの栄養素は、基本的にはカロリー計算の対象にはなっていません。とはいっても体にとっては必要な栄養素ですから、無視はしないでください。

最近、というほどでもありませんが、以前から話題に上る食品の一つに「ジャンクフード」と呼ばれるグループのものがありますね。どんなものなのか気になる方もいると思いますが、あまり良い話は聞きません。これが体に良いと思っている人は、おそらく居ないでしょう。というのも、ジャンクフードというのは、一般的に「栄養価のバランス著しく欠いた食品」を指す言葉だと理解されているからです。そして肥満との関係にも注目されています。

ジャンクという言葉は英語で「ガラクタ」を意味する単語だそうです。とはいってもキチンとした定義があるわけでは無いらしく、研究者によっても多少異なる表現になっているそうです。また、時々無性に食べたくなったりする事がありますが、これは中毒性(?)とも称される性質があるらしく、日本以外では規制を考えていたり実施していたりする国もあるそうです。

話を戻すとして、三大栄養素をカロリー計算に使う時、それぞれはどれくらいのカロリーとして計算しているかが問題ですね。一般には以下のようになります。

糖質:1グラムあたり4キロカロリー
タンパク質:1グラム当たり4キロカロリー
脂質:1グラム当たり9キロカロリー

実際に体の中でエネルギーを産生する時には、また少し違った数値になるかもしれませんが、通常はこの数値を使って計算します。そして、口にする食品もいろいろな成分の栄養素が含まれていますので、単純に「米=糖質」「肉=タンパク質」とすることも出来ません。

例えば米を例にとってかんがえてみると、同じ重量でもいろいろなことが分かります。茶碗一杯が150グラムとして計算するようなので、それに従うことにします。手元に食品の成分表があるので、これを参考にして考えていくとこんなことになりました。

精白米150グラムの炊飯前と、同じ150グラムでも炊飯後とでは水分の量が全く異なります。食品成分表では以下のようになっていました。

精白米(炊飯前)150グラム:糖質115.7グラム 水分22.4グラム、
        エネルギー513キロカロリー
精白米(炊飯後)150グラム:糖質53.4グラム 水分90.0グラム、
        エネルギー234キロカロリー

米一つとっても、そのすべてが糖質という訳ではないことが分かります。ここには書きませんでしたが、わずかながら脂質やたんぱく質も含まれています。それらを含めて計算すると、夫々のエネルギー産生量になるという事ですね。この辺りは成分や調理によっても変化するという事になりますので、注意が必要です。

いいなと思ったら応援しよう!