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腎臓の病気 総論的に
一次性か二次性か
以前にも書きましたが、腎臓の病気を大きく分けると、腎臓や泌尿器系のどこかに問題が起きてなる病気と、他の病気が先に存在してその影響で腎臓も悪くなる場合と、二種類あります。腎臓や泌尿器の問題であれば一次性(または原発性)、それ以外の病気が先行して影響を受けたのであれば二次性(または続発性)と称します。他に、急性とか慢性とか、そういった分け方も有るのですが、ここでは一次性、二次性といった分け方を優先することにします。
一次性のグループは、腎臓自体に何らかのトラブルて起きた炎症によって引き起こされる「腎炎」によるものがほとんどを占めています。糸球体腎炎といった代表的なものでは、腎炎の95パーセント以上に及ぶともいわれています。
それに対して二次性のグループはというと、糖尿病や高血圧等の先行する疾患があって、それらの影響によって引き続いて起こすトラブルによるものになります。先行する病名を表す〇〇性~といった表現のものなどが含まれます。
慢性腎臓病は生活習慣病
主に慢性腎臓病についていえば、生活習慣病として位置づけられています。理由は、一言で言えば「食生活を中心とした、日頃の生活習慣の大きな乱れによって引き起こされた、腎臓の不具合」といったところでしょうか。
もう少し詳しく言うと、食塩の過剰摂取や脂っこい食べ物の大量摂取、毎日のように行なう飲酒の習慣、喫煙といった、日頃からの生活習慣の乱れに加えて、その結果引き起こされる肥満や高血圧、高血糖状態からひいては糖尿病、また脂質異常症といった生活習慣病。さらに、さまざまな問題の末に行き着く「腎臓の不調」、ひいては腎臓の病気に至る経緯があることから、生活習慣病の一つとしての位置づけが出来上がってしまいました。この場合、長い時間をかけて腎臓の病気に発展するので慢性的なモノとされています。さらに、なかなか自覚症状がハッキリしないこともあって、いつの間にかどんどん悪化した結果、最終的に人工透析が必要になる、そんなケースも多々出てきます。
予防
先に予防について書いておきます。いくら腎臓が二つあるからといっても、不具合を起こしたくはありませんよね。かなりの余力があるからこそ、安心して過ごせるというものです。
先に、腎臓病も生活習慣病として位置づけられていることを書きましたが、生活習慣病なら日頃の生活習慣を改めれば何とかなると思いませんか。大きな影響を及ぼす生活習慣としては、食生活があがっていました。運動などは個人によって条件が異なることもあるでしょう。食事の場合も同じではありますが、何かの事情が無ければ自分の心がけで改善することも可能です。いくつか上がっていたのでまとめてみます。
①バランスよく食べる
②野菜を多く摂る
③塩分の取り過ぎを控える
④脂肪の取り過ぎを控える
食生活以外であれば、
①運動の習慣を身につける
②水分補給をこまめにおこなう
③ストレスを溜めないようにする
④飲酒はほどほどに
⑤喫煙の習慣をやめる
もちろん、詳細は医師に相談の上決めていく必要も出てくるでしょうが、改めて全部読み返してみると、ごく当たり前のことばかりという気がしませんか。言い換えれば、今の時代はそれだけ暮らしにくいということでしょうか。そう考えてしまうとストレスになるかもしれませんので、気楽に取り組んでみてください。