ドイツ生活 541日目2024/09/07 【長文注意】イタリア旅行1日目🇮🇹ローマ🍝
今日は土曜日!
4時台に起きて準備をして、5時過ぎに家を出た。
ケルン中央駅からデュッセルドルフ空港駅まで普通電車で行く予定だったのだが、5時6時台の電車が全部キャンセルになっていた。
仕方なく1人15ユーロも追加で払ってICEに乗るハメになった。
本当にドイツ鉄道は笑える会社だ。
5時半にケルン中央駅に到着!
6時すぎにデュッセルドルフ空港駅に到着した。
そこからスカイライナーに乗って空港へ向かう。
チケット売り場があったが、おそらくこれもドイツ鉄道チケットで行けるはずだ。
彼が数日前にすでにオンラインチェックインを済ませてくれていた&預け入れ荷物もないので、そのままセキュリティーチェックの列に並ぶ。
多くの場合はカメラやPCなどの電子機器はバッグから取り出してトレーに並べないといけないはずだが、ここでは何もせずにそのままバッグをスキャンして通り抜けることができた。かなり楽だ。
搭乗時刻になったらバスに乗り込んで、飛行場の真ん中らへんで下ろされてそこから直接階段を登って飛行機に乗る。
ケルンからベルリンに行く時も同じ航空会社で、同じ乗り方だった気がする。安い航空会社だとこういう感じでバスで移動からの階段で搭乗、という形式が多いのかもしれない。
時間になってもなかなか飛行機が離陸しないので心配した。
そして予定より1時間半くらい遅れてローマに到着!
ドイツの夜明け前は寒かったので薄いカーディガンを羽織ってきたのだが、ローマに到着した飛行機から降りた時点ですぐに脱いだ。
かなり暑くて湿度も高い。
そしてローマ空港から鉄道駅まで歩いて移動する。
これがなかなか時間がかかった。どんなに早歩きしても20分はかかる。
しかもよくわからないと迷う。
今思うと、羽田空港も成田空港も電車のホームからかなり近かったと思う。やはり日本はいろんな点で便利で優れているのかもしれない。
私はローマに着いた時点で何もわかっていなかったが、彼が歩きながらローマ空港駅からローマ中央駅(Roma Termini)までの特急電車のチケットを購入してくれていた。さすがだ。
チケットは自動販売機でも購入できるが、数が限られているしイタリア語のできない観光客が長蛇の列を作っているので、かなり時間がかかってしまう。スマホでオンラインですぐに買えるらしいので、イタリア旅行を考えている人は電車のチケットはスマホで買うようにしよう!
そしてスマホにメールで送られてきたQRコードのチケットをゲートにかざしてホームに入場する。
そしてついにイタリアの電車に乗る!!!
ローマ空港駅からローマ中央駅まではレオナルド・エクスプレスという特急に乗ると30分で到着できる。(片道14ユーロ)
時間に余裕がある人は各駅停車で片道8ユーロで50分の電車に乗ることもできる。
そしてついにローマ中央駅に到着!!!
やったー!
朝4時台にパンとバナナを食べただけだったので2人ともお腹が空いていたので、駅のホームのすぐ近くにあるお店でパニーにを買って食べた。
フォカッチャの間にハムが挟まっているだけのかなりシンプルなものだったが、これがびっくりするくらい美味しかった。
そして地下鉄に乗ってまずはホテルに移動する。
ローマ中央駅付近はやはりかなり値段が高いので避けて、地下鉄で10分のところにある一泊50ユーロの宿を取っていた。
地下鉄の乗り方はかなりシンプルで、ベルギーの時と同じように銀行のキャッシュカードまたはそれと紐づいているスマホを改札にかざすだけでOKだ。
一回1.5ユーロでバスや電車に乗ることができる。交通費はドイツやベルギーよりも安い。
彼が地図を見ながら驚いていたので聞いたら、なんとローマの地下鉄は3路線しかないらしい。しかもそのうちの1路線は現在工事中。
首都で大都市なのに、2路線しかないのはきつい。
ほとんどの場合はバスか徒歩で移動しなければならないようだ。
一旦ホテルにチェックインして荷物を置いたあと、また同じ地下鉄に乗ってローマの中心地へ移動した。
その地下鉄の中でいきなり事件が起こった。
ローマ中央駅でたくさんの人が一気に乗ってきて、割と空いていた車内が一気に混み合った。その時に向かいに座っていたおじさんが「Attenzione!(注意)」と叫んだ。
私はYoutubeでイタリアのスリ注意動画を見まくっていたので、Attenzione!が「注意!」を意味することを知っていたが、スリではなくて混み合っていることについての注意だと思っていた。
するとその次の瞬間、混み合っているところに目をやると床に束になった50ユーロ札が4枚くらい落ちているのが目に飛び込んできた。
誰かがお金を落としたらしい。
けど10秒くらい、誰も床に落ちたお金を拾い上げようとしなかった。みんな誰のお金なのか一体何が起こったのかわかっておらず、ポカーンとしていた。
すると3人組の女の子(10代後半から20代前半?)のうちの1人がお金を拾い上げ、そしてさらに床に落ちていたらしい?白い財布を誰かに渡した。
いまいち状況が理解できていないのだが、その白い財布を受け取った女性が財布の中身を確認して、「My Money !!!!」と何度も叫んで泣いていた。
そして周りで座っている人が「スリだ!この人がやったに違いない!」という感じのことを言って3人組の女子たちを指さしていた。
その被害者の女性は3人組の女子のうちの1人の腕を掴んで、「私のお金!!」と叫んだが、その女の子は「No No!」私じゃない、的なことを言って手を払いのけていた。
そして次の駅に到着して電車のドアが開いた瞬間、3人組の女子たちはサッと降りて行った。
見た目で判断はしたくないが、その3人組の女の子たちはYoutubeで見ていたスリの動画に出てくる犯人の女性にかなり似ている雰囲気・服装だった。
私も彼もその場にいたのにいまいち状況が掴めなかったので、それをそのまま文章にしても意味が伝わらないと思うが、とにかくローマの地下鉄はスリに注意だ!
私も彼もびっくりしながら地下鉄を降りて、お互いに注意し合おうね、と話して街歩きをスタートした。
今日は特に観光スポットの予約などはしておらず、ひとまずローマの市街地を散策してみようということになっている。
カメラで撮った写真、編集していないそのままだけど、たくさん載せます!
イタリアはレザーグッズで有名なので、露店でもちゃんとしたお店でもとにかくたくさん革製品が売っている。
また街歩きを始めてお腹が空いたので、ちょっと気になるお店に入ってみた。
日本でいうおにぎり、ドイツでいうケバブ?のように、イタリア人のファーストフードはパニーニ!らしい。
ローマの街を歩いていると本当にたくさんのパニーニ屋さんがある。
トマト、アーティーチョーク、アンチョビ、オリーブ、などなどたくさんの瓶詰めの商品もたくさん。
チーズの試食がたくさん!
ハムも〜
試食が大好きなのでたくさん食べたかったが、目つきの厳しい店員のおじさんが隣にピタッとついてきて、一つ食べるごとに解説を始めてしまったので気まずくなって試食コーナーからすぐに去った。
結局このお店ではこの写真の手前にあるピスタチオのお菓子を買って店内で食べた。
中にはリコッタチーズとチョコレートクリームが入っていて、ひんやりしたパイ生地みたいなものに包まれていて美味しかった。
イタリアには見た事はないけど美味しそうな食べ物がたくさんあって、街を歩いているだけで本当にワクワクする。
まだ数時間だがローマに来てから心が躍り常に口角が上がって目と舌が喜びにずっと浸っているような、そんな感覚だ。
さらに歩き続けて小腹が空いたので、パニーニを買ってみることにした。
大抵のお店ではパニーニはすでに作られたものが売られているが、お肉やチーズの専門店に行くと好きな素材をオーダーして作ってもらうことができる。
彼が「僕はハムもチーズも詳しくないんだ、どうしよう」と怯えていたが、頑張って注文してみることにした。
幸い前のお客さんたちがパニーニを注文していたので、私たちもそれを盗み聞きして、ほとんど同じものを注文した。
トスカーナという名前のチーズを選んで入れてもらった。
サラミ、ドライトマト、トスカーナチーズ、アーティーチョークを入れたオリジナルのパニーニが完成した!
全部材料は計り売りで計算されるので、これで11ユーロだった。
パニーニはかなりサイズが大きくて、一つだとかなり大きくて食べ切るのに時間がかかる。だから半分に切ってもらって食べた。
そしてパニーニを歩いて食べながら、トレビの泉へ!
トレビの泉は超有名観光スポットなのでかなり人が多い。ここでもスリに注意だ。
彼が「こんな景色が街に当たり前のように馴染んでて、すごいね」と驚いていた。
トレビの泉の周りには「トレビ」と名前のついたカフェがいくつかある。
素敵なカフェがあったので入ってみた。
彼がカフェに向かいながらイタリア語で何かフレーズを連呼している。
「Un cappuccino al banco… Un cappuccino al banco…」
「何て言ってるの?」と聞いたら、
「バーでカプチーノをひとつ」という意味らしい。
イタリアではカフェで飲み物を頼むとき、バーで立ち飲みするのと椅子やソファ、テーブルのある席で飲むので料金がかなり変わるらしいのだ。
カフェや立地によって様々だが、ローマの高級カフェだと立ち飲みだと3ユーロ、席だと12ユーロの場所もあった。
だから注文する時点で「どこで飲むか」を言うことが大事らしい。
彼は練習通りスムーズにそのフレーズを言うことができたが、観光客に慣れっこのトレビの泉のカフェの店員さんは英語で「OK! Thank you!」と返していた。ちょっと悲しい。
そしてさらに散歩は続く。
ケルンでピザ屋さんに行った時に飲んで美味しかったチノットという飲み物、ローマのスーパーで再会して嬉しかったので買って飲んでみた。
ポポロ広場の近くの高級ブティックが多い通りにきた。
ゲーテも来たことがあるらしい?という歴史を感じるカフェに来た。
ポポロ広場の階段を登って上からローマの街を眺める
散歩に疲れた後、友達がおすすめしてくれたティラミス屋さんに行ってみた!
観光客で溢れていて混雑していたが、ティラミスはすでに作られたものがずらりと冷蔵庫に並んでいたので、すぐに受け取ることができた。
レジでお金を支払った後に「アリガトウ」と言われて、最初周りの人の声にかき消されてよく聞こえなかったのだが、彼が「さっきの店員さん、アリガトウって日本語で言ったよ!」と教えてくれた。
よく聞こえずにイタリア語で「Grazie!」と言ってしまった。ガーン
ティラミスに大きめのチョコチップを上からかけてもらった。
これで5ユーロ。
スプーンを入れた瞬間、容器の底まで通りぬけてしまうくらいふわふわで柔らかいティラミスだった。甘すぎず、洋酒の程よく染みたクッキー生地?とマスカルポーネチーズがとてもピッタリ合う。
チョコチップ別になくてもいいのにと思っていたが、ちょっとほろ苦いティラミスの洋酒とココア生地と合う。
2人で分け合って食べてちょうどいいサイズだった。
街歩きをしていて彼と気づいたのだが、ローマにはほとんどチェーン店というものが存在しない。
唯一見たのがローマ中央駅のマクドナルドとスターバックスだけで、それ以外はドラッグストアも服屋さんもご飯屋さんも本屋さんも全部個人経営のお店だ。
ドイツや日本では全国展開しているチェーン店がたくさんあって、どこに行っても市街地は似たようなお店が集まっていることが多い。
どこに行っても同じものが食べれて同じ商品が同じ値段で買えることの安心感はあるけど、やっぱり新しい土地に旅行に来たのにそこに馴染みのチェーン店がちょっとがっかりしてしまうことも多い。
だがローマではその心配は不要だ。
駅から出たらもう目に入るお店は全部個人経営で、オーナーの好みや思想が反映された個性的なお店が溢れている。
店舗を借りずにテントや机を並べて物を売っている露店もたくさんあって、とにかくこの観光客の波に乗って絶対ものを売ってやる!!!というエネルギーを感じる。
暑かったので街にはペットボトルの水を売るおじさんもたくさんいて、もうローマの街にいる全員が「セールスマン」という感じだ。
ちょっと疲れる一方で、日本やドイツでは感じられなかった「個人の勢い」みたいなものをびしびし感じた。
ちょっと街歩きに疲れたので公園に行ってベンチに座ってのんびりしようか、と話して公園に向かっていたらすごい歓声が聞こえた。
なんだろう、と思って近づいたらなんとスケートボードの大会会場だった。
そういえばスケートボードは東京五輪でもパリ五輪でも日本人が大活躍した。背が大きくなくて体が軽くて小回りのきく日本人に有利競技なのでは、という自論を彼に熱心に説明した。
そして夕ご飯の時間がついに近づいてきたので、彼と一緒にGoogle Mapを眺めた。友達がおすすめしてくれたレストラン、予約してないけど突撃してみよう!ということになって、初めてバスに乗って移動してみることに。
とても可愛い小さなバスに乗って10分くらい移動した。
ローマでは赤信号は青信号とほぼ同じ扱いのようだ。
車が来ようがお構いなし。どんどん渡っていく。
そしてついにレストランに到着!
予約していないが席を運よくゲットすることができた。
まずは絶対に食べたい!と思っていたカルボナーラ!
そしてトマトとバジル、モッツァレラのパスタ!
カルボナーラはすっごく美味しかったが、実はこれまでに何度も「イタリアで修行したシェフが教えるカルボナーラレシピ」をYoutubeで検索して作っていたので、それとそこまで味に大きく変わりはなかったように感じた。
でもやっぱりこのローマの街並みの中で夜風に吹かれて食べるカルボナーラは美味しさが格別だ。
それよりもこのトマトパスタの美味しさに驚いた。
カルボナーラと違ってパスタに絡んでいるソースは目に見えないのだが、バジルの香りがしっかりとパスタの周りに漂っていて、口に入れた瞬間バジルの爽快感とオリーブオイルの香りが鼻に抜ける。もちもちのモッツァレラチーズと甘酸っぱいトマトがさらに口の中を盛り上げる。
彼と目を見合わせて「これ、すごい!」と2人で驚いた。
濃厚なカルボナーラとこの爽快なパスタを交互に食べるとまた美味しかった。
ラーメンのスープを飲んだ後、コップに入った冷水を飲んで、そのあとまたスープを飲んで、また水を飲んで、、というようにどっちで終わらせたらいいのか!?という状況だった。(わかるかな?)
ちなみにカルボナーラは15ユーロ、爽快パスタは14ユーロ、ルッコラのサラダは5ユーロだった。水はボトルで2ユーロ。合計で36ユーロだった。
ドイツで外食するよりもずっと安い。そして何倍も美味しい…(ドイツごめん)
晩御飯に大満足した後、ジェラートを買って食べた。
バス停に向かう途中で売店に寄って水を買った。
レモンを使ったお酒、リモンチェロというのがイタリアでは有名らしく、いろんなボトルに入ったものが売られている。
バス停の近くにすごい行列のパスタ屋さんがあったのでのぞいてみた。
人気の理由はこのガラス張りの厨房でパスタを手作りしている職人さんたちのようだ。
多くのパスタ屋さんではメニュー表に「パスタは自家製です」と書かれていて、ローマではパスタを手作りするのは普通のことなのかもしれない。
それでもやはりこうして実際にパスタが手作りされている風景を目にすると、実際にここで食べてみたいという気持ちになる。
帰りも地下鉄で帰れば早いのだが、先ほど書いたように現在ローマには2路線しか地下鉄がなく、どの駅からもかなり遠い位置に自分たちがいたのでバスで30分かけて帰ることにした。
朝にはケルンにいたのに、今はバスに乗りながらコロッセウムを眺めている。ドイツではもう寒い夜に、ローマの心地よい風に吹かれながら半袖でテラス席でパスタを食べた。
夢のような旅が始まった!