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教育学の勉強をしていたらオーロラを見逃した、という話

10月7日月曜日 晴れ
午前7時半起床でいつもの散歩へ。10kmすこしを1時間半で歩いて帰宅、ルームメイトのミトラはすでに出勤していた。すぐにシャワーを浴びて、洗濯物を3階のランドリールームの洗濯機に放り込み、溜まっている宿題に着手する。ひとつめは日本の教育制度の紹介資料の作成。今週の授業でクラスメイトとオランダからの交換留学生にプレゼンするためだ。制度の概要と僕なりの分析を考えながらやっていると、すぐに時間が過ぎる。お昼は近所の中華料理屋、Asian Fairでスウィートアンドサワーチキンを頼む。実際には鳥あんかけ焼そばといった感じだ。

実際には餡はかかっていないが、自分で混ぜて食べる。6.5ユーロ

寮に帰ってきて洗濯物を乾燥機に入れてスイッチオン。部屋に戻って宿題の作業を続行する。が、話がフィンランドの教育制度との比較にまで及んで、思ったよりも時間がかかる。もう午後4時近くなってしまったので途中まででセーブする。ランドリールームに行って洗濯物を取り込み、午後4時半からのBFM合唱団の練習に参加するために、キャンパスに行く。

今日は洗濯物の乾きが良い。事前送風ボタンと延長ボタンを両方押したかららしい。

今日は午後4時半から5時15分までは男声部の集中練習。来年の合唱祭で歌われる曲目の中でも難曲のSa Oled Ainusを練習する。「君こそ唯一つ」という名のこの曲は、祖国としてのエストニアを賛美する歌らしい。メロディーやハーモニーも難しいが、なんと言ってもリズムが変わっている。シンコペーションや16分音符が多用されている。45分かけてなんとか曲の最後までさらったが、これは後で個人練習が必要なヤツだ。午後5時15分にはソプラノとアルトが集まってきて、全員でMeelespeaの復習とクリスマスコンサート用の曲を2曲練習した。

難曲のSa Oled Ainusだが、事前にYouTubeのビデオは渡されているので、これを聞いて個人練習する
女声部が加わって、全体練習開始

午後6時45分に練習が終わった後、指揮者のラウルを誘ったら、来週なら時間があるという。で、来週月曜日の練習後、一緒に飲みに行くことにした。どんな話が聞けるか、今から楽しみだ。

急いで寮の自室に戻ってきて、午後7時からのビデオミーティングの準備をする。エストニアでは例年11月に、Black Night Film Festivalという国際映画祭がある。僕はそのボランティアにサインアップしたのだが、今日はその第一回のチームミーティングがあるのだ。僕は一応、「ゲスト・ホスト」というチームに所属していて、海外からくる映画制作チームのタリン市でのお世話をすることになる。日本映画が出品されていればその担当になると思うが、もしかすると中国映画や韓国映画かもしれない。まあ、まだ全ての映画作品が出揃っていないようなので、どんな映画を担当するのか、楽しみに待つことにする。

ビデオミーティングの後は宿題に戻る。日本の教育システムの紹介資料は明日まとめることにして、今度は教育学における「構成主義(Constructivism)」を調べる。この概念は明日の授業でクラスメイトの皆んなに僕が説明するという課題があるのだ。

ChatGPTによれば、『構成主義(こうせいしゅぎ)とは、教育学や学習理論において、学習者が能動的に知識を構築していくプロセスを重視する理論である。単に情報を受動的に受け取るのではなく、学習者自身が自分の経験、既存の知識、環境との相互作用を通じて新たな理解や意味を作り上げていくことが強調される。
ジャン・ピアジェの認知構成主義とレフ・ヴィゴツキーの社会構成主義が代表的。ピアジェは、個人が内的な認知過程を通じて世界を理解することに焦点を当て、段階的な発達を提唱し、一方、ヴィゴツキーは、知識は社会的相互作用や文化的背景を通じて形成されると主張し、ゾーン・オブ・プロキシマル・ディベロップメント(ZPD)や、もっとも知識のある他者(MKO)などの概念を提唱した。
教育現場においては、構成主義に基づいた教授法では、教師は知識の伝達者ではなく、学習者が自分で答えを導き出せるように支援するファシリテーターガイドとしての役割を果たす。これにより、学習者は深い理解を得やすくなり、問題解決能力や批判的思考が促進される。
構成主義は、特にプロジェクトベース学習や協同学習、探究学習など、学習者が自ら学びに参加する形式の教育法に応用されている。』とある。他にもいろいろ調べて、なんとか説明できるだけの情報が頭に入ってきた。後は明日の授業次第だ。ということで、今日の勉強は終わり。

宿題の目処がついたのでもう寝ようかと思っていたところに、おおーっと、ルームメイトのミトラから「今、タリンの一部でオーロラが見えるらしい」という情報が!彼の友人からInstagramで写真が送られてきた。すこし離れた浜辺の公園(以前BBQパーティでいったことがある場所)で見られるようなのだが、今ここからだと行くのに1時間はかかる、行ったら公共交通機関では帰って来れなくなる。残念ながら今回はパスだ。僕もミトラも寝ることにした。

友達の友達から転送されたオーロラの写真。なるほど、タリンでもオーロラは見えるのか。
この赤い光がなんとも良いではないか。
この次は是非見に行きたい。と思ってオーロラ予報アプリをダウンロードした。やっぱりフィンランドの奥地では良く見えそうだ。

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