教育学 自己決定理論の授業
9月14日 霧
ちょっと風邪をひいたようで、夜中に結構汗をかいたが、熱はない。午前7時に目を覚まし、熱いシャワーを浴びる。今日は土曜日だが午後から「Learners’ Reflection(学習のふり返り)」という教育論の授業がある。が、まずは腹ごしらえということで近所のハイパーRimiというスーパーマーケットに行き、サラダやヨーグルト、あと風邪が治った時用にワインとつまみ類を買う。ワインは5−6ユーロで結構美味しそうなのがあったので赤白合わせて2本買った。あと、その隣の家具屋JYSKに行って、ガタガタうるさかった寮の部屋の椅子の足につける消音パッド(っていうのかな?)も買う。大学寮に帰ってきてから、すぐに椅子に小音パッドをつけて(結構静かになった)サラダとヨーグルトを食べながら、昨日読んだ論文(というか一本は本の一部)の要点や感想をまとめて、午後からの授業に備える。
今日の教育論の授業は、昨日読んだ論文の一つ、「Self-Determination Theory and the Facilitation of Intrinsic Motivation, Social Development, and Well-Being(自己決定理論と内発的動機付け、社会的成長、および心身の健康)」を中心にディスカッションする。E.DeciとR.Ryanによって提唱されたこの自己決定理論は教育学の中でも重要な位置を占めるらしい。要点は2つあって、1)人間行動を促す動機付けには内発的(自発的に興味を持って行う)なものと外発的(報酬やペナルティ、強制などによる)ものがあるが、内発的動機付けの方が長続きし、結果的な幸福度も高い、2)人間は主に、自立性(Autonomy)・有能感(Cometence)・関係性(Relatedness)という3つの欲求を満たすために学習行動するので、これらが内発的・外発的動機付けを効果的に促すような学習環境の整備が必要である、というもの。子育ての経験からこの理論は分かり易く有用性も大いに感じた。ただ、20年前実際に子育てをする前にこの理論を知りたかったと思う反面、子育ての経験も無く理論だけを聞いてもフーンと聞き流していたかもしれないと思うと、ちょっと微妙な感じになる。まあ、これから子育てをする若い友人たちに何か上手い形で伝えてあげられれば良いなと思う次第だ。
風邪気味なので授業中はマスクをしていた。寮に帰ってきたら、一緒に授業を受けていたクラスメイトのトゥラルベックが彼の地元、カザフスタンのレモンティーをくれた。風邪に効くらしい。沸騰水で粉末を溶かし飲んでみると、スッパい、凄く効きそう。土曜日ということもあり、他にも色々とイベントはあったのだが、雨も結構強く降っていたので今日はこれで休む。