ハイキングからエストニア料理教室へ
10月24日水曜日 雨
外は生憎の雨なので、大学のジムに行く。トレッドミルに乗って歩くが、どうにも調子が出ない。2キロ分だけ歩いて今日は上がる。
寮に帰ってきて宿題の自分史執筆のための材料探しにかかる。僕のテーマは「タリンに見つけた自分の想い出に似た風景」だが、とりあえず10個ほど考えたので、これらの内容の熟成に入る。というか放っておくだけだが、後で見直すと何か良い考えが浮かぶだろう。
ランチにいつものハム入り玉子焼きを作って食べると、外は良い感じに晴れてきた。午後1時に寮を出て、エストニア文化の課外授業のために郊外(?)までバスで行く。目的地のMetsakooli teeのバス停にはアルダー先生が待っていてくれた。次の便で来るクラスメイトもいるだろうということで待つこと15分、確かにあと5人ほどきてメンバーが揃ったので出発する。
ここは先生の家からあまり遠くないらしく、近くの地理を良くご存知だ。道から林に入り、川の手前を歩いて平原に出る。向こうにテレビ塔が立っている。1980年のモスクワオリンピックの時にエストニアでもモスクワの実況放送をみるために建てられたらしい。その後、ソ連からの独立の際にも大事な役目を果たしたとか。約二時間ほど皆んなでエストニアの歴史などに関して話しながら、ハイキングした。
午後4時に最寄りのテレビ塔前バス停で解散。僕は次のイベントに参加するために38番のバスに乗るつもりだったが、誰かの「あ、38番のバス、来たよ」という声に背中を押され、走って向こう側の停留所にきたバスに乗り込んだ。で、手元のiPhone の道案内を見ると、どんどん反対側に走っている。あ、方向を間違えた!二つ目の停留所で降りて、反対方向のバスを捕まえて乗る。元のテレビ塔前まで来ると先生とクラスメイトたちが待っていて、乗り込んできた。「行った後にすぐ、本当の38番のバスが来たのよ。心配したわ」などと言われて、がっくりきたが、少しホッとした。
途中でバスを乗り換えて、次のイベント会場のペリグリナ・ジムナジウムに行く。ここは以前、教育学部の学校訪問で来たことがある。今日はここでタリン大学日本語クラブ主催のエストニア料理教室がある。学校の調理教室が借りられたらしい。午後4時半から始めていたが、僕はバスの乗り間違えもあり、30分遅れて午後5時に到着。ここで日本語クラブ会長のドリスがお母さんと友人をアシスタントに、エストニア料理の作り方を実演して見せてくれた。皆んなで悪戦苦闘しながらなんとかエストニアっぽい挽肉のクリーム和え、ブラッディソーセージ、蒸したジャガイモ、それにデザート(ほとんどジャムを煮詰めたもの)を作り、大テーブルを囲んで食べる。苦労した分、美味しく感じる。
楽しい時間はあっという間に過ぎる。ふと気づくともう午後9時近い。皆んなとの別れの挨拶もそこそこに、大学寮の近くまで行ける直通のバスに乗り込む。もう結構疲れたので、残りの宿題は残したままで今日は休む。