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#272 【鉄道】列車の停止精度

 この停止位置は、ゼロピタですね‼️数100㌧の車両がブレーキをかけて止まるにはギリギリ粘着している必要があります。車輪がロックしてしまったら、車輪が片減りして、乗り心地の悪化、回転する度にガタンと騒音の原因にもなります。
 走行している列車の運動エネルギーを回生ブレーキにより、発電させてブレーキ力を得ています。または、ブレーキシューを車輪や車輪内側のディスクを挟み込み、運動エネルギーを熱エネルギーに変換して減速させる方法もあります。

 ホームドアのある路線または今後、設置予定の路線、12両にしたためホーム有効長に余裕がないため停止位置の精度が求められる路線にはTASC(定位置停止支援装置)が搭載されています。
 
 求められる停止精度は、以下の通りです。

○TASCありの場合、±25cmで許容範囲が50cm

○TASCなしの場合、±35cmで許容範囲が70cm

各社局によって違う可能性もありますので、ご参考程度にお願いいたします。もし、詳しい方がいらっさいましたら、ご指摘いただけますと幸いです。

 定位置停止支援装置が普及するとTASC切りで運転する必要が出た時に、停止精度を維持できるかという問題があります。
 車掌では自動放送が入り便利になりましたが、異常時には肉声で状況を伝えることが必要ですが、何があったのか伝えてくれない方に遭遇することがあります。TASCの普及により運転士にも同じことが言えるとおもいます。
 減速感や列車停止位置目標とは別の目標物などは運転士それぞれ違うと思います。停止精度の低下が発生しない訓練体制を築かないと停車ブレーキの技術力を維持できなくなる時代がすぐそこまできています。

 停止精度にこだわって、運転していた頃が懐かしいです。日々、現業の最前線で乗務しているみなさまお疲れ様です。安全・安定運行ありがとうございます!

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