セイコーGGP2023の振り返り
コンディション
日差しが強く、半袖でも暑さを感じるコンディション。
自分は日焼け止めを塗り、かつ帽子を被って観戦しました。
短距離種目ほど記録の期待ができる状況でした。
客入り
前回大会は8000~9000人でした。
今回は座席数や埋まり具合からみて、少なくとも10000人はいたように思います。
たぶん12000~15000人くらいですかね?
ちょっとその辺を読み違えていて、私は入場者特典をもらい損ねました。
結果
コンディションの通り、短距離で好記録が連発しました。
男子100m
全体的に好記録が出ましたが、明暗が分かれました。
明
カーリーが予選から9秒88の大会新記録をマーク。
いくらコンディションが良いとはいえ、日本人は9秒9台前半もだしていないのにこんなに容易に出してしまうなんて。。。
私の理解が追いつきませんでした。
栁田が10秒13の自己ベスト。順調です。
決勝はスタートのやり直しが2回もありました。
しかし、カーリーが当日二度目の9秒台で優勝。
暗
桐生にアクシデントが発生。
観戦していた人がみな「あっ」となったと思います。
ただ、そこで急に止まって倒れこむのではなく、だんだんスピードを緩めることで負担を軽減したのは流石だと思います。
スプリントハードル
近年活況を迎えているスプリントハードル。
今回も好記録が相次ぎました。
男子110mH
カーリーの大会新と同じくらい(あるいはそれ以上かもしれません)
スタジアムが沸いたのが泉谷選手の13秒07でした。
これは自身の日本記録にあと0秒01と迫る好記録です。
これってどれくらいなのでしょう?
100mでいうと9秒90です。
数年前、あれだけ9秒台9秒台と騒いでいたじゃないですか。
その記録よりもすごい記録が出ているのです。
また、今回は日本記録の際と比較してまだまだ伸びる余地のあるレースだったなと思います。
日本記録は普段ハードルが倒れるほど激しく接触し減速するのにそれがなかった、両サイドがいない状況で接触のリスクがなかった状況で「出てしまった」側面がそれなりにあります。
(本人も直後のインタビューで「驚いている」と答えています。)
でも、今回は違います。
理由は2つです。
1つ目はスタートです。
彼はスプリント能力が高いので、1台目までに日本国内で先行されることはまずありません。
しかし、今回は高山選手とほぼ同時に1台目を越えています。
(実際には泉谷選手が僅かにはやい)
本人もスタートは抑えたとインタビューで答えています。
2つ目はハードルへの接触です。
最後のハードルが倒れていることが分かります。
ぶつかった証拠です。
ぶつかれば、痛いですし前への力が少なくなるので減速します。
その程度の目安が「ハードルが跳んだあとどうなっているか」です。
今回は合わせて3台が揺れていて、それに加え10台目が倒れています。
日本記録の際は3台が揺れているのは同じですが、1台も倒しませんでした。
つまり、今回は内容としてはあまり良くないのです。
それがあってこのタイムです。
今シーズン世界2位というのは、正直あまり参考にはならないですが、
(まだシーズン序盤なので)
ファイナルは確実に近づいていると考えます。
東京五輪、オレゴンと準決勝で敗退しているので(特に東京五輪は惜しかった)、ぜひ三度目の正直を果たしてほしいです。
女子100mH
寺田が自己ベストタイで優勝。
自己ベストを連戦で更新した田中、すでに参加標準記録を突破している福部、2大会連続代表の青木が続きました。
さらに清山が12秒96の自己ベスト。
ついに12秒台が5人になってしまいました。
レベルが高すぎです。
日本選手権では、この中から少なくとも2人が代表から落選することになります。
つらい。
6月初旬には日本選手権があります。
ハラハラしますね。
セイコーゴールデングランプリの世界陸連の記事はこちら。