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止まっている人は、止まり続けようとする。動いている人は、動き続けようとする。


栞との再会

ある平日の夜、新しく買ったビジネス書を途中まで読み、栞を探そうと机の引き出しをガサゴソすると、この言葉が書いてある栞が出てきました。
そのとき、「こんな良い栞を放置するとは!」という気持ちから、情けないような、恥ずかしいような、後ろめたいような感情を抱いたあと、先日の役員との会話を思い出しました。

この言葉は、私が大好きな作家である喜多川泰さんの著書「手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~」にある言葉で、この栞は同氏の講演会の時にいただいたものになります。

役員との会話、そこからの気づき

私は某金融機関で経営企画の仕事をしており、私に課せられた目下の課題は「収益基盤の強化に向けて組織を変革するためのアクションプランを作ること」です。

そのための打ち合わせで役員室に行くと、役員から「(変革に向けて)支店長たちに経営者として何ができるのか自分で考えて行動してくれと何度も言っているのに、どうして変わってくれないのか・・・」といった趣旨の言葉が何度も出てきました。

この言葉に対して、私は役員の気持ちは理解しつつも、「所詮、人は他人の気持ちや行動を変えることはできません。変えることができるのは自分自身だけです。であれば、自分自身が変わらなきゃいけない!と思わせるような仕掛けを作る必要があるのではないでしょうか?」と言いました。

その言葉に役員も頭では納得されたようで、その後は仕掛けづくりに向けた意見交換等も行ったのですが、後日私は「でも、変革のために行動することが大事って、行動していない支店長たちも言っているよなぁ」という事実に気づき、ほぼ時を同じくしてこの栞にも再会したという状況です。

「行動することが大事」って思うだけ、言うだけでは止まっている状態と変わらないということに改めて気づきました。

行動するには?

止まっている人は止まり続けようとするから、止まっている人が動き始めるには大きなエネルギーが必要です。そして、動き始めたら動き続けることにさほど大きなエネルギーはいりません。車は動き出す時がいちばんパワーを使うのと一緒です。

そして、車の場合はガソリン・電気・水素がエネルギーとなりますが、人間の場合は勇気や周囲の励ましがエネルギーになるのだと思います。

勇気を出すには?

「その勇気が出せないんだ!」という方もいるかもしれません。次回は、経営企画の立場ではなく、キャリアコンサルタントの立場から「勇気を出す方法」について書いてみたいと思います。

ちなみにこの栞、今は自分の机に常備していつでも見れるようにしています。


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