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簡単そうで難しい、依存症からの脱却

私のnoteやYouTubeを見てくださる方の多くはアルコール依存症の方だと思いますが、たまにギャンブル依存症の方もお見かけします。

興味がありそちらもちらっと勉強したりしますが、そこに「もの」があるかどうかであり、脳の回路が変化していく、やめられなくなる事実は同じなんですよね。

依存症からの脱却…
簡単そうですが本当に難しい。

以下過去ブログからの引用です。



依存症に苦しむ人々
2011,11,27(断酒1年4か月)

こんにちは!


断酒後一年経過してから日にちのカウントをやめて...今どのくらいなのか不明です。でも、無事酒のない生活が当たり前の毎日が送れています。


あの頃はこんな風に朝が迎えられる日が来るとは思わなかった。寝ても覚めても頭の中は酒でいっぱいだった。その時はそれがツライと言うよりもそれが当たり前だった。


お酒を中心に自分が動く。


酒が私の行動、人生を決めていた。


私達アルコール依存症者の多くは遺伝要因を持ち合わせて生まれてきた。だけどその依存性はアルコールだけに向けられるわけではない。ギャンブルだったり買い物だったり。


あまり知られていないけどクレプトマニアという窃盗癖もある。彼等はそれを“手に入れる”ためではなく“盗む”事を目的で盗難を繰り返す。



今から10年以上前、職場の方の奥さんと仲良くなった。それを見て職場の社長から「あの人は盗み癖がある」「〇〇のスーパー出入り禁止になっている」と聞かされた。そんなわけないwと、私はまるで信じなかった。


ある日スーパーのポイント(購入ごとにシールがもらえてそれを集めて商品と交換できるというカタログギフトのようなもの)が沢山集まったのが嬉しくて遊びに来ていた彼女にそれを見せ自慢した。後にそれがなくなった。考えたら彼女にそれを話したあと子供の園バスが来るので家をあけた..。その時に取られたんだろうという結論になった。


その後もさっきあったはずの生協の共同購入のものがなくなったり。それは私が注文していたマスカラか口紅か何かで、その人は化粧をしない人。だからそれをいるはずがない。


でも私は彼女が盗ったと確信した。「商品がなくなったから生協の人に電話したんだけど、対応がひどい!!(別にひどくはなかった)。もう共同購入は解散する」という連絡を彼女にした。共同購入のついでに遊びに来るのを楽しみにしていた彼女は折り返し「ごめん!子供が私のカバンに入れてたみたい!」と電話してきた。私の予想通りの動きをした。


その後もちろん共同購入はやめて次第に疎遠になった。


だけど彼女は私が以前に通っていることを話していた福祉センターの子供の教室に通うようになった。誰か被害者が出るのではないかと...信じてもらえないかもしれないが私はそこの先生に「その人の癖」を教えた。


私が初め信じなかったように多分そんなこと誰も信じない。だけど言わずにいられなかった。


先生はその場で「カバンや身の回りのものには気を付けてくださいねー」とみんなに言った。多分その場限りの一言だったと思う。私は彼女がいるのが嫌でその教室に通うのはやめたけど、その後その場から何人かの財布がなくなり、ロッカーに鍵が設置されたと聞いた。



本当にそういう人がいる。これは私達の仲間か?ドーパミンの仕業なのか?それなら同情の余地はあるが・・やっぱり他人を被害者にすることは許せない・・。


そう言うと性犯罪の人達も許せない。


私は自分と自分の家庭を傷付けたけど他人に害を与えていない。依存症としてはタチがよかったのかもしれない。と甘い結論に至った。


盗まないことをがんばる、買わないことをがんばる、飲まないことをがんばる。



簡単そうで私達には難しい。



絶対に他人には迷惑をかけてはいけない。病気だとしてもそれは守って欲しい。と思うのだけれど、病気だからこそどうしたらいいのか考えれば考えるほどわからない。難しい。

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