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アル中みっちゃんの節酒ライフ


私は通院から断酒に至るまで約1年かかりました。こちらの記事は2019,8に通院を開始し、2020,8に断酒を開始するまでの家庭環境や経緯などの記録です。

以下全て当時のブログからの引用です。


アルコール依存症治療・節酒


30代最後という節目でもあり、40代のスタートはより良いものにしたい!という絶好のタイミングでもありました。

やっぱり何を始めるにしてもですがタイミングとかモチベーションとか大事だと思いました。

『この紙に飲んだ時間と本数、寝た時間を記入してください。忘れた日は大丈夫ですよ。もし書けなかったらここで思い出しながら書いても大丈夫です。』

強制しない言い回しと、今までにかけられたことのない優しい口調が心に染み渡りました。

言われた通り初回てきとーにつけていきましたw適当に書くとあまりにも飲んだ量が少なかったのでwww途中から携帯に記録→まとめて用紙に記入という形に変更しました。


ドリンク数の計算と理解


紙に飲んだ本数を書いてくる。

何パターンかの用紙があるみたいですが、睡眠時間が把握できるので、この用紙になりました。

節酒に使用した用紙


あわせてドリンク数を記入するようになりました。ドリンクと言うのはお酒の単位です。

飲んだお酒をドリンク数に換算する作業はマメにやるので今やプロです😅

純アルコールに換算したときの10グラムが1ドリンクです。これはネットで簡単に出てくるので、自分がお酒をどれだけ飲んだかを把握するために、自分の飲んでいるお酒の簡単な計算方法を覚えておくといいと思います。

私の場合はいつも5%のチューハイや発泡酒なので250mlが1ドリンクと覚えていて計算しています。

ちなみに6ドリンク以上/日の飲酒が多量飲酒で、健康的な飲み方としては男性が2ドリンク/日、女性が1ドリンク/日。

つまり女性は一日でビールを250mlしか飲めない!そんな日は一生来ませんがwそこまでやらんわwww

もともと350mlを3-4本以上を朝晩飲んでいたので10-11ドリンク/日でした。多量飲酒の頂点グループですねおそらく・・・

この表を記録しながら色々調べながら自分なりに基礎知識をつけることで、飲み過ぎだなぁー、などの理解を深めることができたと思います。


まず“付ける”ことで意識することが大事だと言われていました。


自由な環境

通院を始めてから旦那は先生に任せてみる、と何も言わなくなりました。私は相変わらず毎日飲みますが全く何も言われなくなりました。


何も言われない!自由!嬉しい!!


本当に解放された気持ちでした。
ただ、これまでと違ったのは自由だ!飲める!と言う感覚ではなかったことです。“自由にがんばれる!”と言う気持ちでした。

さらに病院に行けば私を理解して励ましてくださる人がいる、という喜びは私のやる気を引き出してくれました。

先生は『ここでは沢山飲んだとしても怒らないから沢山飲んでしまったなー、とか止まらないとか、そういう時こそ来てね。』『増えてもいいから飲んだ通りを書いてきてね』と言ってくださいました。

“増えてもいいよ、がんばれることをやっていこう”そんな環境で、私も自分なりに試行錯誤できるようになりました。


褒めて育てる

始めはやる気があったのでかなりがんばりました。笑

とは言っても朝晩飲む習慣は変えられませんでした。

朝か昼、アルコールが切れてくる時間には必ず【飲みたく】なります。

でも何か変えていかなければ。まず本数を減らしました。少しずつ。少しずつ・・そんな中子供が『今日酔ってないじゃんすごい!』と喜んでくれる日もありました。

人が喜んでくれるとか認めてくれるって本当に大事なことですよね。今身を持って実感しているところですが、そう言う理解を持って育児したら立派な子に育つんだろうなぁー。

やっぱり結果に出なくてもがんばったことを認めてもらえたら嬉しいし、前より少しでも良くなったら褒めてもらえたら嬉しい。おばちゃんでもそうなんだから子供だったらなおさらだよね。

と、育児が終わった頃に気付きました。


ストレスからの解放

そうやって褒められたり、励まされたりしながら朝晩飲み続けましたが次第に本数は減り、元々の量の半分程度に落ち着きました。

病院で私がたまに夫や子供に言われた不満をもらしたときは、『あ〜それはやる気なくなりますね、わかりますよ。』と共感してくださって、旦那や子供を呼んで話しをしてくれることもありました。


え?やっぱり私が悪いわけじゃないんだ?

先生の同意は、いつも自分が飲むことが悪いと言われ、自分でも自分を責めるしかなかった日々から解放し、私にかかるすべてのストレスをとってくれました。

そうやってより一層誰にも何も文句言われない環境でチャレンジできました。


帰りに買わないスタイル作り

昼に半量、夜に半量飲む生活をしていましたが、昼に飲むのを我慢した日は夜に増やす【自分へのご褒美】を作りました。

昼に我慢するのは本当にしんどかったけど、我慢したら夜たくさん飲める!酔える!という喜びを目標にがんばりました。


最初はたった一日でも本当にしんどかったです

無理だと思う日は我慢しませんでした。
とくにパートが休みの日はつい朝から飲んだりしていましたが、せめてパートの日は帰りに買って帰って飲むという手順を回避するため、夕食を作る時間まで適当に時間を潰して帰宅したりしました。

(昼に飲まないなら)時間があるし家で家事でもしたい気持ちもありましたが、家に帰ると欲しくなるのでパート後は夕食作る時間まで帰らないと決めました。

【帰りに買わない】スタイルを作ることで、徐々に昼に飲まない日を増やしていきました。

本当に自分にしかわからない苦労と地味な成果だと思います。


新たな挑戦

昼飲みの回数が週の半分以下に減った頃先生からある言葉が出ました。


『そろそろ休肝日作ってみますか?』

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