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全ては酒にコントロールされていた【2021,8,10】
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今日はパート先にやめます、と電話した日。
肩の荷がおりたり、ホッとしたりするのを想定していたんだけどなんか悲しくて悔しくて情けなくて。しばらくして涙があふれた。
初めていい人達ばかりの職場で、絶対やめる気ないし、やめたくないと思った。
断酒前に入社し、当時の自分の性格は荒れていた。誰とも関わりたくないし、一人でいたい。いちいち絡まれたくない。周りはみんな敵に見えたし、優しい言葉も不要だった。
昼休憩に一人で外でご飯を食べていたら上司がいつも声をかけてくれた。
入れない?大丈夫?中に入ったら?
違うんですよ。私一人がいいんです。一人が好きなんです。
誰も信用してなかったし、関わりたくなかった。今考えれば酒のせいで全く理性のコントロールができていなかった。私は狂った脳で上司に『やっぱり(仕事)やめます』と言った。おかしかった。そんな私を引き止めて頑張ろうと言ってくれた。私はそのうち上司を慕うようになった。
周りの人達もほぼ喋らない私に何度でも声掛けてくれて優しくて。私は酒が抜けていくとともに心も開いて、人のあたたかさを知った。
その頃から人のいいところが沢山見えてきた。人の愚痴は言わず入らず、いいところばかり見た。ストレスのほとんどが人間関係だと言われる世の中で、その生き方をすることは人のためであるようで自分のためになった。
私は人の9割が敵だと思い生きてきた。悪いところばかり見て文句言って愚痴って、気に入らなければキレた。私はそんな性格じゃない。だけど大人になるに連れて変わっていったんだと思っていた。
違う。全ては酒にコントロールされていた。
酒に呑まれなかったらもっと沢山のいい人達と出会い、恵まれた環境にいれたのかもしれない。これまでもそんな環境にいたのに自分で気付けなかっただけかもしれない。
酒は悪だ。人の心を支配して、やめてもなお苦しめる。
私は今後人と同じように働けないかもしれない。今でも職場でミスしたり理解できなくて困惑する自分を思い出すと泣きそうになる。
でも断酒できてる自分には未来がある。
酒のせいで可能性は激減したけれど私は断ることができた。酒が私の残りの人生を支配することを。
自分が何がしたいか何ができるか。考え行動できる。
残された可能性の全てをこれからの断酒人生にかける。