アルコール依存症者の行き着く場所
いろんな飲み方がありますが、依存症者は飲み続ける限り同じ道へ進んでいきます。だけどみんなで素直な気持ちを話し共有していくことでみんなで方向転換できる、と私は信じています！
アルコール依存症者の行き着く場所
2021,12,12
私は【アルコール依存症者が飲み続け、辿り着く先はひとつ】だと思っています。私の周りにも“その先”にたどり着いてしまった人がいます。
他にも話を聞いていくうちにアルコール依存症だなぁー、と思う人やその家庭の話をリアルで聞くことがあります。口出しはできませんが、私の知らないところでもっと多くの方やご家族が依存症で苦しんでいると思っています。
その中でも例として本日は私の周りの依存症者についてお話したいと思います。参考になる話ではないかもしれませんがご覧いただけたら嬉しいです。
実際私がアルコール依存症の人についてリアルで聞いた話はこれまでに6件あります。
2件は亡くなり、1件は離婚、2件は楽しく連続飲酒、1件は不快に連続飲酒というパターンでした。
亡くなった二人のうち一人は私が出会った10年以上前には末期状態の連続飲酒をしていました。そこから立ち直ることなく自殺しました。仕事にもあまりいけてなく、正社員で働く奥さんの収入が家計を支えていたんだと思います。アルコール依存症ではなかった当時の私は、そんな家族の気持ちを考えることはできませんでした。
家庭の内部までは知りませんがもっともっと何かあったんだろうな、と思うと苦しいです。
もう一人は酔っ払って家の中で頭を打って孤独死していました。独身の人ではよくあることだと思います。
酒を飲み続けると脳が正常な判断をできなくなるので、勢いで自殺したり、薬を大量に飲んだり、頭を打って孤独死などよくあることです。
それでも運良く病院に運ばれて助かることもありますが…。
離婚した1人は、旦那の酒癖に耐えられなかった、と言っていました。これについては「一緒に治そうとしてあげなかったんだ」とアルコール依存症治療中の当時の私は衝撃を覚えました。ですが、家族には家族の苦悩があると思うし、私が踏み入ることではないので何もいえませんでした。
もちろん「私もそれなのよ〜」とは言えませんでしたwただその後病院には繋がれたのかなぁ、と言うところが気掛かりです。
アルコール依存症ってなんの知識もない人からすれば、酒癖が悪いと思われるだけで病気だという考えに至らないと思うんです。自分で飲むわけだから病院に行ったところで治るとも思えないですよね。（私自身そう思っていました。）
本人も家族も自分が病気だと気付けない。それでも外野として何もできない、何も言ってあげられないことがかなしいです。
楽しく連続飲酒している2件は連続飲酒しているものの家族が公認で困ってないということです。朝から飲むという連続飲酒は体に悪いという意味で治療や改善は必要だと思います。
ですが依存症という点で見るとき誰かが困っているか、ということが重要になると思います。だから家族も一緒に飲んでいたり楽しく話を聞いてあげてたり問題がなければ家庭が崩壊することもないし、治療につながることもないのかなって思います。
ただ身体は心配ですよね。でもここは家族がいる以上は他人が口出しすべきことじゃないのかなって思うし、いけないかもしれないけど楽しそうでほっこりしてしまいます。
それなのにこのうちの一人は飲酒量を減らそうと自主的に病院に通っています。身体は心配ですが誰も困っていない状態で節酒や通院をしようと思うのはすごいですよね。いい結果が出てほしい、というよりも自分の意思がある方なのでいい結果が出ると確信しています。
あと一件の不快な連続飲酒は奥さんが旦那の連続飲酒について「休みのたびに朝から飲んで！嫌になる！」とキレていましたのでこれは治療に繋がらなければ進行しつつあるのかな、と思います。
親しい間柄ではないのでアルコール依存症については語りませんでした。私もアルコール依存症だと思われてしまう・・という意味で何も言えなかったと思います。アルコール依存症だとバレることに抵抗はないんです。でも話したところで理解されずアホなこと言ってる、と思われるのは怖かったりしますw
それがなかなか口を挟めない部分でもあります。健常者の方に理解しろって言うのは難しいですからね
でもこの、楽しく連続飲酒している方と不快な環境で連続飲酒している方といますが、同じ依存症でも周りの環境ですごく変わってくるんだな、て羨ましくもあります。（まぁ酔い方も違うんだと思いますがw）
でも大量飲酒を続ける以上は“死”に向かっていることは間違いないと思います。楽しく仲良く飲むからこそ対応が遅くなることもあると思うんです。
でも他人のことは変えられないし過去も変えらません。変えられるのは自分自身と未来。そしてここを見てくださっているあなたです。私は医者でもなくカウンセラーでもありません。でもあなた自身の気持ちや立場を少しなら受け止めることはできます。
私は人に自分の悩みを打ち明けることができません。プライドが高く弱みを見せることは苦手です。今考えればこの性格のせいで酒に逃げて楽になる道を選んでしまったのかなって思います。
私は病院で初めて自分の内面を話し、理解してもらう喜びを知りました。ブログに自分をさらけ出しストレスのはけ口にしました。リアルな世界ではなくても、こうやって誰かにどこかで本当の自分を知ってもらうことは気分が良いですよ。
そしてそういう場を見つけることで断酒への入り口に繋がるかもしれません。
苦しんでいるあなたの心にお届け出来たら嬉しいです。本日も最後までご覧くださいましてありがとうございました！
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