雪掻きから立ち返る初心
2月7日の東京は警報を伴う大雪でした。
数年前より雪が積もった翌朝は早起きして、近所の雪掻きをするようにしています。
昨年までは家の前止まりでしたが、今年は中杉通りまで出て通り道をつくろうと気持ちが働いて動けたのは、「この人が困るだろうな」というイメージする人の顔が拡がったからだと思います。
時間が経つにつれ、他の雪掻きをする方も増えてきて、協力して駅までの道を確保することができました。
雪道の中を通勤に急ぐ人たちを見て、当時抱いていた違和感を思い出し、初心に返ります。
数年前まで僕も通勤に急ぐ人の一人だったわけですが、雪掻きをしてくれている人たちに、ありがたさと申し訳なさを感じたものでした。
遅刻しないように会社へ向かわなくてはいけない自分と、6、70代の地域の方々が中心となって雪かきをする姿。
社会における自分の仕事とは一体なんなんだろう、と。
もちろん、会社の仕事も大切です。が、会社における義務感というのは非常時の際の融通さを欠かせ、本当に大切なことへの判断をよく見誤らせてしまいます。
もし仮に目の前で人が車にはねられたり、何かの弾みで人が転倒した際、パッと助けにいけるのか。
「やばい」と思いながらも、「誰かが助けるだろう」とか、どこか躊躇してしまう人も少なくはないのでは、と思います。
ネイバーズグッドは僕の人生最大の後悔から始まっています。
ここでは深くは触れませんが、
闘病していた恩師の元へ十分に足を運ぶことができませんでした。
見舞いにいくことで結果に影響が出るわけではありませんが、誤った義務感によって動けなかった自分が情けなくて仕方ありません。
遠くの誰かのためではなく、目の前の大切な人のために自分の仕事があるようにしよう、と。
そんな想いを胸に、なんとか3年間やってこれました。
正直なところ、楽ではありません。
が、たくさんの方々の支えが生まれ、個人的な想いは使命感へと変化し、日々奮い立たされています。
潰すわけにはいかない理由が増えてきました。
個人的な想いを普遍的な的なビジョンへと昇華させ、ソーシャルビジネスとしての確立を迫られる4年目の正念場です。
見誤った義務感で大切な人を失わないように。
デザインの力で地域をもっとおもしろく
ネイバーズグッド株式会社
https://neighboursgood.com/
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