人生はAll inclusive - 地球での滞在を楽しもう
日曜日のパリ近郊は、気温が33度くらいまで上がるとの予報だったので、朝の涼しい空気をお部屋に取り込んだ後は、カーテンを閉めて、お部屋の中の温度が上がらないようにして、朝からセーヌ川沿いで開催されていたブロカントに行ってきました。
暑い夏を乗り切るこの方法は冷房がないアパルトマンに住むパリジャンの裏技で、まだバカンスでもないのに、強い午後の日差しが入ってこないように、雨戸がしっかりと閉ざされているのが最近のパリの光景です。
今、この記事をテレビでカンヌ映画祭の様子を見ながら書いているのですが、53歳のジュリエット・ビノシュの美しさと気品に思わずウットリです。
話が逸れてしまいましたが、パリ郊外のセーヌ川沿いの歩道は、鬱蒼とした木々に覆われていて、そこだけひんやりと涼しくてとても気持ちよく散歩することができました。
途中で通り雨にあったけれど、木々のおかげで、昨日買ったばかりの夏服が濡れなくてすみました。
パリ近郊の気温が上がるとワンピースやスカートなど、女性らしい格好ができるのが嬉しいです。
寒がりの私が、ノースリーブのワンピースを着て出かけることができる日は、パリではあまりなかったのですが、ここ数年、気温が上がり続けているようで、寒いのが苦手な私は夏が来るのが楽しみになりました。
セーヌ川沿いのブロカント。
最近、ちょこちょこと手仕事をしているので、綺麗なビーズやパール、半貴石などを探していて、フランスのおばあちゃんの古い宝石箱をあれこれ物色してきました。
安いものは当然ガラクタばかりで掘り出し物はあまりありません。
良いものは、普通のお店で買った方がよいくらいの強気の値段設定だったりで、難しいところです。
通り雨が過ぎた後のセーヌ川です。
田舎パンと手作りハムのサンドイッチが売っていたので買って帰りました。
一個4キロもある大型のパン・ド・カンパーニュ(田舎パン)。
1週間以内に食べきれる分は、トルション(布巾)に包んでおけば、そのままでの風味を保つことができるそうです。
今から夫が切ってくれるのですが、その前に写真を撮らせてくれました。
パンが大き過ぎて夫の腕がか弱く見えます(笑)が実際の彼の腕は筋肉質で手もすごく大きいです。
このパンを切り分けるのが重労働で、パン切り包丁が壊れそうになりながら、ゴリゴリと切っている音がキッチンから聞こえてきます。
BIOのマルシェや伝統製法を守るブランジュリーで買った本物のパン・ド・カンパーニュは日持ちがするので、1週間以内に食べきれる分は、トルション(布巾)に包んでおけば、そのままでの風味を保つことができます。
🔗 パン・ド・カンパーニュの保存方法(ミカリュス・ブルガリスのパリ・ガイドブック)
この記事に出てくるパリ郊外を流れるセーヌ川沿いの散歩道のまだ肌寒い早春の様子です。
平日だったのでほとんど人が歩いていませんが、車の乗り入れな禁止されているこの辺りは、週末は家族連れで賑わう歩行者天国になっています。
🔗 もうひとつのセーヌ川 マルメゾンからブージヴァルへ(ミカリュス・ブルガリスのパリ・ガイドブック)
最近、過去記事にいいねをしてくださる方が多く、とても嬉しく思っています。
昔の記事も読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます。
前回の記事でも少し触れましたが、私だけではなく多くの人が、今、大きな転機の渦の中にいらっしゃるようです。
うまく抜け出して新しい道を歩き始めた方もいらっしゃると思います。
また、まだちょっと様子見されている方もいらっしゃるでしょう。
動きたくないなと思っていても、自分の意思とは裏腹に、やむを得ないことが起こって変わらざるをえない場合もあると思います。
そういえば、今、こうして私が外国に住んでいるのも、青天の霹靂の離婚という大きな出来事があったからで、結婚生活が順調で何も問題が起こらなければ、今の私はなかったといえます。
そう考えると過去の出来事を後悔したり、悲しんだりすることは全く意味のないことで、全ては起こることが起こり、嬉しいことも辛いことも、めんどくさいことも、起こるときは起こってしまうのですから、淡々と受け入れながら、この出来事は自分に何を教えようとしているのか、そしてこのことがキッカケで人生の波がどんなふうに動いていくんだろうと、好奇心を持ってワクワクしていたほうが精神衛生上ずっとよいのだと思えるようになりました。
誰でもこれさえ解決したらなあっていうことを抱えて生きているものです。
それは、病気であったり、子供の受験であったり、子供が学校に行かなかったり、就職浪人してしまったり、会社での嫌な上司の嫌がらせだったり、暇になると長電話してくる姑であったり(笑)、そのときどきで誰でもいろいろあるのです。
でもそういうことも全部ひっくるめて、生きているということだと思うので、「All inclusive (全て込み)」の地球での滞在を楽しんだほうが良いと思うのです。
特に夫婦や親子など、簡単に縁を切れない相手のことは、気に入っているところもちょっぴり気に入らないところも、「全て込み」で、愛していければいいなって思います。
<追記>
この全て込みで愛するということができるようになると、人生の中の苦しみがぐーんと減ってきます。
嫌いな人が多かったり、腹の立つ出来事が多い人は、病気になりやすかったりするそうですし、そうでなくても自分自身が幸せではありませんよね。
心配事も同じで、心配することを親切だとか優しいことのように考えがちですが、それは自分や相手を信頼していないことと同じだと思うのです。
人生はAll inclusive(全て込み)。
地球は大きなレジャーランドです。
いろいろなことが起こるけれど、誰もがいつかは卒業していきます。
なのであまり深刻にならず、この地球での滞在を大いに楽しんで生きてゆければいいですね。
元記事:人生はAll inclusive(ミカリュス・ブルガリスの心の薬箱)
May 30, 2017 10:19:13 テーマ:気づき