いろいろな顔を持つ - 躓いたときは、役柄のリバランスをしてみよう。
子育て中のお母さんの中には、もうずっと子供の教育のことばっかり考えていたり、子供の将来のことを心配していたり、話題がそればかりだったり、もっと言うと自分の人生のページが全部そのことで埋まってしまっている方がいるかもしれません。
わかりますよ。
わかりますとも。
我が家も一人っ子ということもあって、子供のことで頭がいっぱいのときがありましたから。
恋愛中の方は、彼のことばかり考えていたり、彼の言動を何度も反芻して意味を探してみたり、友達に聞いてもらってどう思うか知りたくなったりしますよね。
でもですね。
子供のことばっかりも、彼の気持ちを気にしてばっかりも、どっちもあんまりうまくいかないパターンかもしれません。
誰か自分以外の人に意識を向け過ぎるのって、エネルギーのバランスが崩れるというか、あまり良くないように思うのです。
もうひとつ大事なことは、自分以外の誰かのことばかり考えてると、自分が潤う何か、ちょっとその何かを言葉ですぐに表せないのですが、何か源泉のようなものが減ってきて、自分の魅力がどんどん減っていくように感じています。
同じように誰かに夢中になっていても、それを心から楽しんでいれば、源泉が満たされて魅力的になってくるのですが、その人をどうにかしたいという気持ちが底にある場合は、何かが枯れていってしまうのです。
関心をもっと自分に向けるということは、けっして我儘なことでも自分勝手なことでもなくて、そうすることで他人の自由にも寛容になれ、人の言動が気にならなくなってきます。
自分のやりたいことをやって、自分を自分で満たせるようになると、誰かからエネルギーをもらう必要がなくなり、あなたと触れ合う人に安心感を与えられるようになるのです。
そして、そういったポジティブな幸せそうな波動は、お母さんのことが大好きなお子さんにはてきめんに伝わって、自己肯定感が育まれます。
お母さんがたいへんそうだったり、苦しそうだったりすると、子供って無意識に自分のせいだと思っちゃったりするんですよね。
なので、子育て中の方も恋愛中の方も、それだけに必死になるのではなくて、いろいろな顔を持ったほうがいいと思うのです。
で、それは、自然に見つかるというよりも、やっぱり、「エイッ」という気持ちで何かを始めてみたり、今までと違う流れの中に入ることで、その他の部分で停滞していたことの詰まりがとれて、流れ出したりすると思うのです。
いろんなことがあちこちで繋がっていて、絡まっていた糸がほどけるみたいに、するするっと解決してしまったり、そもそもどうでもよくなったりしてしまうものなんです。
もちろん心が体が疲れているのときは、休むことはとても大切で、動かない(動けない)時期があってもいいのです。
ただ、「エイッ」と自分を奮い立たせて、昔好きだった趣味のことをやってみたり、行きたいなって思っていたれど、機会がなくて行けていなかった場所に行ってみたりすることで、自分の奥に隠れていたやりたいこと、好きなことが見つかるキッカケになったりするものです。
そうしていくうちに自分の世界が広がって、世界が広がると意識も広がるので、今まで悩んでいたことが違う角度から見えるようになったり、そして何よりも自分自身が輝いてくるので、そんなあなたに引き寄せられてくる男性のタイプも違ってくるようになります。
子供のことだけ、彼のことだけ、ではなくて、自分自身にもっとスポットライトを当ててみませんか。
自分が輝くと、周りの世界も輝いてくるものですよ。
パリ、オペラ地区の裏通り。
メトロの出口で。
<追記>
私たちはついつい役割を演じることに一生懸命になりがちですが、自分が役者ではなくて自分の人生の総監督だということを思い出せば、その役柄だけにこだわることなく広い視野で物事を見れるようになります。
もし今、ひとつの役柄を演じている自分が苦しみから抜け出ることが難しいと感じている方がいらしたら、役柄のリバランスを定期的にされることをお勧めいたします。
私は、あまりアレをしているコレをしていると言わないので、ひとつの役柄を演じているとき、その役の相手役さんたちは私が実は他の顔も持っているということがわからないということがあるのですが、実際の私は他にいろいろな役割を演じているので、そこでの評価にあまり執着しないところがあるかもしれません。
人生劇場の役柄の演じ分けについては、また後日、定期購読マガジン「ミカリュスの魔法の玉手箱」で詳しく語ってみようと思います。
🔗 いろいろな顔を持つ(ミカリュス・ブルガリスの心の薬箱)
November 30, 2017 08:45:24 テーマ:気づき