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なぜあなたの研究は進まないのか~卒業・修士論文執筆中期におけるモチベーション低下の要因と回復方法の検討~

「なんか私、(修論に)飽きてきちゃって…」
「実は僕もちょっとそんな感じで…」


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 こんにちは。久しぶりに学習まとめ以外の話題を思いついたので書いていきます。内容はタイトルの通り、学部4年生・修士2年生を対象とした論文執筆時のモチベーション問題についてです。
 
 卒論・修論は研究計画書提出から大体1年くらいかけて書き上げることが多いと思います。長いようで短い1年……されど1年はやっぱり長いです。当然、その間に研究意欲が低迷する「中だるみ」期がやってきます。そしてそれは、この6月~8月ごろです。かくいう私も、卒論を作っているときはこのスランプ期にだいぶやられました。
 
 なぜモチベーションが下がるのでしょうか?単に研究期間が長いから?ほかの要因があるのでは?あるならそれはどのようなものか…?このあたりの謎を検証しつつ、それを解消しモチベーションを回復する(と思われる)方法を考えていきます。



モチベーション低下の要因

 モチベーションが下がる理由を結論から言ってしまうと「先行き不透明」だからです。
 自分の卒論を振り返ってみると、とにかく論文というものを書くのが初めてで、しかも通信教育(質問はできるけど返事が来るまで1か月くらいかかる)、周囲にも卒論を書いたことがある人がいないという状況で、暗闇をひたすら走っているような感じでした。こういった状況から「論文をどうやって進めていけばいいか?」→「そもそも今やってることは論文完成のどの地点なのか?」→「何をどこまでやれば終わるのか」→「わからん…」…って感じでモチベーションが低迷し、6月~7月はどうしようもなくやる気が出ない状態でした。過去の学習まとめではその時の状況を少しだけ書いています。ちゃんと記録してる私えらい。

 
 ところで、冒頭の会話は実際のもの、そして先週のものです。この2人の会話を聞いたとき、「自分だけがこの時期にモチベ下がるわけじゃないんだ」とホッと(?)しました。2人のうち1人は論文を書くのが初めて、だそうです。
 
 ここまでの内容をまとめると、論文を書くのが初めてで見通しが立たない→いろいろ考えるけどまとまらない→だんだん面倒になってくる→モチベーション低下→いろいろ考えるけどまとまらない…という負のループが完成してしまうのです。
 では、モチベーションを取り戻すために、どうやってこのループを離脱すればよいのでしょうか。


モチベーション回復方法

 モチベーション回復の方法は単純です。先行き不透明が原因ならば、先行きを透明にしてしまえばいいのです。

……というのは簡単ですが、具体的にどうやるのでしょうか。パッと思いつくなかで挙げてみると、①指導教員に今後の見通しを質問する②非公式で調査をしてみる③学内外のメンターに相談する、の3つかなと思います。

①指導教員に今後の見通しを質問する

 先行きの透明性を高めるには最も手っ取り早い方法です。大まかな今後の流れを把握できれば不安材料が減ってモチベーションが上がってくる可能性があります。
 キッチリ管理するタイプの先生ならば「いついつまでに○○を終わらせる」的な一覧表を作っていて、それをもとに計画を立てよ、と指導されたりしますが、すべての先生がそういうタイプではないのが現状です……でも、放任タイプの先生でも質問すればスルっと答えてくれるかもしれません。

②非公式で調査をしてみる

 もうすでに本調査を終了されているかもしれませんが、調査の練習という建前でインタビューやアンケートを取ってみるのもいいかなと思います。実際にやってみると、データや質問項目に不備が多いことに気づけます。「やってみないとわからない」っていうことが、論文初心者だと本当に多いのです。
 これをやる場合は、あらかじめ指導教員に一言報告しておいた方がいいと思います。ひょっとしたら論文に反映できる内容になるかもしれないので。


③学内外のメンターに相談する

 うちの研究科は学生メンターとコース代表の先生(指導教員とは別)がいて、悩みごとがある際に相談できるという仕組みがあります。皆さんの大学(院)はどうなんでしょうか?このような制度を利用してみると気が晴れてモチベーションが上がってくるかもしれません。ただし、先生は研究が好きでその職に就いているので、モチベーション低下の経験が無く有用なアドバイスはもらえないかもしれません。知らんけど。
 学外のメンターというのは、たとえば社内にいる学位(博士・修士)取得者です。ある程度大きな企業になるとMBAホルダーがごろごろいて、相談しやすい状況になっていると思います。
 


まとめ

 …というかんじで、今回は論文を書き慣れていない学部生・院生が、論文執筆のモチベーションをどのように維持するか、ということを書いてきました。今回はモチベーション低下の要因を先行き不透明感としましたが、この手の話題は検索すると沢山出てきますし、それぞれでモチベ維持の方法を書かれています。ぜひ他のサイトも参照してください。
 ちなみに、私は今年は修論を書いていますがモチベーションは下がっていません。というのも、9月までに本調査を終わらせろという指導教員の指示があったり、卒論を経験して何をどのようにやっていけばいいかをだいたい把握できているからです。とはいえ、まだ論文をどのように着地させようかさっぱり見えてきません…どうなるんやろか。とりあえず、頑張っていきましょう。

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