リクルートの凄さ第2弾~辞めた後こそ強さの真骨頂~
皆様、こんにちは!コザワです。だいぶ暑い毎日になってきましたね~!8月生まれの夏女、且つ、ダイビング大好きな海女なコザワは、暑くなることに、ワクワクしております!早く、汗だくな暑さよ、カモーン\(^o^)/
・・・っというわけで、今日は、『リクルートの凄さ第2弾~辞めた後こそ強さの真骨頂~』を書きたいと思います!では、行ってみましょう~!
大反響に御礼m(__)m
以前、日経BizGate様で執筆させていただいた『元リクなぜ強い?リクルートで学ぶ「圧倒的当事者意識」』をたくさんの方に読んでいただき、本当にありがとうございます!感無量です。
特に、リクルートOBの方からのご連絡を多くいただき、何人かの方とZOOMでお話をさせていただいたりもしました。私が1985年生まれなのですが、1981年入社という人生の大先輩の方や昔の懐かしい上司など…。
私なんぞがリクルートを語るのも憚られるのですが、それでも、リクルートが凄い理由をたくさんの方に知っていただくことが、リクルートへの恩返しだと思って、これからも伝道師となっていきたい思っています。
私のリクルート人生の変遷や、リクルートの採用・マネジメント方法などは、以前のnoteをご覧くださいませ↓
今日は、リクルートを退職した後に、どんな影響があるのか?なぜ元リクは強いのか?ということを深ぼって書いてみようと思います。
退職を応援する文化
リクルートのアルムナイについてTwitterで発信したところ、700以上のいいねが付きました。
※アルムナイ(alumni)とは:人事領域で使われる場合には「企業の離職・退職した人の集まり」のことを指します。
そう、リクルートは辞めることに関して寛容なのです。むしろ、辞めることを応援する文化があります。かつては、【起業家輩出企業】なんて言われるほど、リクルートを経て、起業をする人が多い会社でした。今でさえ、そういう人も少なくなったかと思いますが、「退職」を「卒業」と呼び、40代まで勤める人はすごく稀有な存在で、リクルートの平均年齢は常に20代。どんなに会社としての図体が大きくなっても、若いエネルギーの溢れる会社であることは言えると思います(定年退職って、数えるぐらいしかいないのでは…?)
私自身、新卒で入社した時には、「3‐4年で辞めるだろう」と思っていたので、10年間勤め上げたことに、驚いているほどです。
もちろん、「逃げ」の気持ちから退職を選ぶ人には、「君の人生、それでいいの?」と詰め寄りますが、「大志」を持って卒業する人には、みんな賞賛と応援のエールを送る、というのが習わしでした。
卒業者にも届く社内報
卒業を応援する風土を体現する例として、リクルートの社内報『かもめ』が卒業者にも届く、ということにも驚きですね。卒業した後も、リクルートのDNAを忘れないで!という気持ちが伝わってきます。
今年の3月号にOBOGとして取り上げていただきました。
このかもめの取材を通してリクルートの10年間で教わった「圧倒的当事者意識」や「期待して、信じて、任せる」という考え方が今でも活かされていることを改めて実感しました。
元リクが世の中にゴロゴロ
新しい出会いがあると、10人に1人は「元リク」なんじゃないか?というほど、元リクは世の中にたくさんいます。リクルートは関連会社もたくさんありますし、リクルート系の代理店さんなどもたくさんあります。また、毎年、たくさんの人を採用し、たくさんの人が退職をしていきます。だからこそ、人生で、チラっとでもリクルートと関わった人が、自分自身を「元リク」と呼び、そのDNAを伝播させている。また元リクの人が経営者をやっていたりすると、リクルート流の会社になっていく。そうやって、リクルートらしさが世の中に広がっていっているかと思うと、もはやリクルートは宗教みたいだなとすら感じます。
HR、住宅、ブライダル、飲食・・・それぞれの色は全く違う分野。その中において「マッチング」というビジネスモデルを編み出し、再現性高く、横展開していく。「俺たちは、リクルートマン」という会社への誇りを礎に、圧倒的な当事者意識を持って、一人ひとりがものすごいスピードで形にしていく。そして、その功績を、在り得ないほど、褒め称える。このグルグルこそが、リクルートの強さであり、転職後でも、継承している人が多くいるということが、むしろリクルートの人が会社という枠を越えて、社会への影響を及ぼしているのではないか?とすら思うのです。
ニット入社も元リクのリファラル
私がニットに入社したのも、元リク繋がりであります。ニットの人事である宇治川(現在エルサレム在住)が元リク仲間です。私がリクルートを辞めて、中米へ渡り、観光業を営んでいて、その時、たまたま帰国することがあって、二人でスタバでお茶をしました。その数日後に、ニット社長の秋沢と会って、ベリーズのPRをして、そのままベリーズへ戻りました(笑)
ただ、その後、元々、HRマンである私としては、「新しい働く」という概念を創りたい!という気持ちが大きくなり、結果、ニットを選んだ、という経緯があります。
その後、私経由でも、何人か元リク繋がりの人がニットへジョインしてくれています。1月入社のキャベツこと岡本さんは、リクルートの同期です。
ベンチャーで活かされるリクルートの流儀
現在、ニットにおいても、リクルートで教わったことを存分に活かしています。
▼リクルートで教わったことを踏襲
・ビジョン浸透
・表彰
・「期待して、信じて、任せる」というマネジメントスタイル
・WILLCANMUST面談
・採用スタンス
・ヨミの追い方
・圧倒的当事者意識の醸成方法
・顧客への事業課題解決方法
などなど
粒度がバラバラですみません・・・( ;∀;)
特に、リクルートが凄かったなと思うのが、Qに1回の表彰。
・キックオフ(社長メッセージ、MVP表彰など)
・HRアワード(各部署の価値ある仕事発表の大会)
・トップガン(各社からのイノベーティブな仕事発表の大会)
とにかく、「褒める」ということに対して、圧倒的に褒めるという雰囲気でした。MVPで表彰されるメンバーは壇上に立って、まぶしいほどのスポットライトを浴び、赤いマントをまとって、大きなトロフィーを貰う。この仕事の価値や日々の感謝をみんなの前で発言する。それはそれは、社内で一気に有名人です。
下で見ているメンバーとしては、壇上に立つ人に憧れと嫉妬の気持ちを持ち、いつか自分も壇上に立ってスポットライトを浴びたい!と思い、更にはこれが自分たちの仕事の価値なんだと再確認できます。「表彰する人=経営のメッセージ」なので、会社の方針として、どういう人を褒めるのか、ということも重要なことだということを学びました。
また、表彰状の言葉は、その人の達成率に加えて、何が素晴らしかったのか?なぜこのタイミングで褒め称えるのか?今後の期待は何か?ということがマネージャーが書き、部長が読み上げる、というスタイルでした。表彰の範囲によっては、事業部長や社長が読み上げる、という形です。このように、「なぜ、表彰するのか?」ということも重要なポイントで、それを聞いた周りの人も、「そうか、だからあの人がMVPなんだな!」「自分も、次回、MVPになるために、そういう行動をしよう!」と思えるようになります。ニットの表彰でも、このスタイルを取り入れました。
ビジョン浸透
キックオフなどの機会を通じて、会社のビジョンを何度も何度も触れてきました。
ニットは、まだまだしがないベンチャーですが、採用においても「ビジョン共感」をしてもらえているか?ということを大事な指標にし、メンバー1人ひとりもビジョンに向かっているんだっけ?ということを判断軸にしています。
ビジョン:未来を自分で選択できる社会をつくる
ニットのメンバーで、このビジョンが言えない人はいないんじゃないかな?と思います。それぐらい、みんなが拘っている言葉です。ディスカッションや会議、何気ない会話の中にも、しょっちゅうこの言葉が出てきます。
口癖が文化を創る
という言葉があるのですが、会社としての目指している言葉を分かりやすくリクルート用語にして、流行らせていたことも、とても勉強になっています。
ニットでは、リクルートほど激しい口癖はないですが、ビジョンはしょっちゅう出てきますし、「いいやつ」「当事者意識」というワードも流行っていますね。7月に、バリューを改定するのですが、そのバリューこそがこの文化を創る口癖だなーと思っているので、リクルートで教わった文化形成方法を活かすタイミングだな!と思っています。
元リクで会うと”何か”が生まれる
卒業した仲間と会うと、「最近、どう?」「どんな挑戦してるの?」という会話で盛り上がります。特に、同期。私は、大量採用時代で、同期が360人います。だからこそ、色んなヤツがいるのですが、大概面白いことをみんな仕掛けている。そして、リクルートで学んだことを、それぞれの現場で活かしているなーと感じます。そして、最後には、「いいね!面白いじゃん!一緒にコラボしよーよ!」と何かが生まれてしまう。それもまた、元リクの繋がりがゆえ、かもしれませんね。
結局、みんなリクルートが大好き
やっぱり、リクルートは凄い。メンバー1人ひとりが、社会的意義のあることをやっているというプライドを持ちながら、「期待して、信じて、任せる」ことで、圧倒的当事者意識を醸成し、燃える常勝軍団を創っていく。
そして、たくさんの卒業者が「元リク」であることを誇りに思い、リクルートのDNAを伝播させていることで、どんどんリクルートの概念が世の中に広がっている事実がすごいなと感じています。
まさに、私自身、その一人ですね。
このnoteを書くことで、改めて、リクルートで10年間、働かせていただいたことを誇りに思います。「元リク」として恥じぬ行動を、そして、元々のリクルートの入社動機であった「経営者の参謀になり、世の中の変化仕掛け人になっていきたい」と思っています。
自ら機会を創りだし、機会によって自らを変えよ
本日は、以上です!最後まで読んでいただいて、ありがとうございましたm(__)m