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詩 毒善の幻想



詩 どくぜん幻想げんそう


 号砲ごうほう外部がいぶもとめているかぎ
 けっしてはじめられないことがある
 暗黙あんもくてを貫通かんつうするいきおいで
 はなまど衝撃しょうげきでしか
 しんじてもらえないことがある
 これが真理しんりだとなにわぬかお態度たいど
 辻褄つじつまわせ
 正解せいかいくのではなく正解せいかいにする
 たおした犠牲者ぎせいしゃごと覚悟かくご
 あるいは無視むし
 「意気地いくじなし」が脳裏のうり木霊こだまする
 清濁せいだくぜのにご背負せお決心けっしんもないまま
 なんじゅうねんながらえただけ
 ちてしまえ
 なんて自分じぶん内心ないしんにしかえたためしがない
 だからちるのは
 世界せかいでなくて 他人たにんじゃなくて
 潔癖けっぺきなにもかもはぐくめない
 自分じぶんのほうだった