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【短歌】野薔薇のフィロソフィー



  短歌 野薔薇のフィロソフィー


 ここじゃなきゃ生きられないと呟いた憐憫の瞳は記憶の彼方


 野薔薇摘む血と粘膜の張り付く手いつも変わらぬ貼り付いた笑み


 幼少に植え付けた規範越えることできはしないの瞳閉じても


 名付けには呪いが宿る薔薇の名は薔薇であるから芳しくある


 もう少し早くに知りたかったこと取り返せなくなって教わる

 








 ※東方Project作品『東方地霊殿』に登場するサトリ妖怪
  古明地こいし を基にした短歌